学部長挨拶

広島から世界に広がる創造的な医学

医学部長 粟井 和夫

 広島大学医学部は、医師を養成する医学科と看護師・理学療法士・作業療法士を養成する保健学科の2つの学科からなり、人の疾病と健康に関わる国家資格を有する医療人を養成します。現在、我が国の医学部では国際的に通用する教育を行うことが求められており、全国の医学科および看護学科では医学教育の認証審査制度が始まりました。本学医学科は2018年に日本医学教育評価機構の分野別評価を受審し、国際基準の医学教育を実施していると認定されました。このような認証審査は、医師や看護師の養成以外の分野にも今後広がっていく可能性があります。広島大学では地域社会や国際的に活躍できる優秀な医療人を養成するべく、今後も国際的に通用する医学教育の充実に力をいれていきます。
 本学では、医学科の4ヶ月の医学研究実習の実施、卒業までに医師免許と博士号を取得する研究者養成コースの設定等、医学研究者の育成にも力を入れており、創造的で新しい医学・医療を広島の地から世界に発信することを目指しています。

プロフィール

岡山生まれ、広島大学入学以来、広島に住んでいます。大学院を修了後は、広島大学附属病院、広島総合病院に勤務した後、近畿大学、熊本大学等(いずれも単身赴任)の勤務を経て、2010年に広島大学に帰学しました。この間、広島大学以外の大学で研究や診療を行い、多くの研究者や医療者と出会えたことは私の人生の大きな糧となりました。
専門は放射線診断学で、体幹部のCT・MRI診断、特に低線量CTの開発や人工知能の画像診断への応用などを研究しています。この他、研究室のテーマとしては、診療用放射線の人体への生物学的影響なども取り組んでいます。

略歴

  • 昭和61年 3月 広島大学医学部 卒業
  • 平成 2年 3月 広島大学大学院 修了、医学博士取得
  • 平成 2年 4月 広島大学医学部附属病院 医員採用
  • 平成 4年 3月 日本医学放射線学会・日独放射線医学交流計画・派遣留学生としてドイツ連邦共和国Knappschafts-krankenhaus Recklinghausenに留学(同年9月まで)
  • 平成 4年 10月 広島大学医学部附属病院 医員復職
  • 平成 5年 8月 広島県厚生連廣島総合病院 放射線科 画像診断部 部長
  • 平成 9年 4月 広島大学医学部附属病院 放射線部 助手
  • 平成10年 7月 りんくう総合医療センター市立泉佐野病院 放射線科 医長
  • 平成14年 4月 近畿大学医学部 放射線医学教室 講師
  • 平成15年10月 熊本大学大学院 画像診断解析学 助教授
  • 平成17年 1月 同上 特任教授
  • 平成22年 2月 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 放射線診断学 教授
  • 平成28年 4月 広島大学医学部 副学部長(平成30年3月31まで)
  • 平成30年 4月 広島大学大学院医歯薬保健学研究科 副研究科長(平成31年3月31まで)
  • 平成31年 4月 広島大学大学院医系科学研究科 副研究科長(令和2年3月31まで)
  • 令和 2年 4月 広島大学 医学部長


up