学科長挨拶

広島大学 医学部医学科を目指す皆さんへ

医学科長 岡田 賢

広島大学医学部医学科は、以下のような特色を持ちます。

地勢:中四国最大の都市である広島市の中心部に位置。平和記念公園や原爆ドームなどの施設があり、世界中から多くの人々が訪れる場所。人口280万人の広島県唯一の医学部。

歴史:昭和20年に開学した広島県立医学専門学校を起源。広島県はもとより世界の医療を支える医師、研究者を輩出してきた。

カリキュラム:霞キャンパスは医学部医学科、医学部保健学科、薬学部、歯学部を有する総合医療系キャンパス。学部や学科を超えた多職種連携教育(IPE: Interprofessional education)を行う。知識伝達型講義のみではなく、小グループによるディスカッションとPBL(Problem-based learning)テュートリアル教育を多く取り入れる。

研究:学生は4年次に4か月間、各研究室あるいは提携する国内外の研究室に配属され、基礎研究を行う。MD-PhDコースは、入学5年目に大学院に進学し、3年から4年間大学院博士課程で研究に専念し、博士号取得を目指す。

広島大学医学部医学科は、「平和に貢献する医療人の育成によって医学・医療の進歩に寄与する」ことを使命とし、以下のような人材育成目標を掲げて教育に臨みます。

  1. 医療人に不可欠な倫理観、責任感、および人間性を備えた人材
  2. 高度な医学知識・技術を修得し、医療・医学の水準向上に貢献できる人材
  3. 国際的な視野と俯瞰的な視点を持ち、生涯を通じて研鑽を積む人材
  4. 広島県および周辺地域の保健・医療の向上に貢献できる人材

医学と医療の進歩は、先人たちの不断の努力に支えられ、蓄積された知識の上に築かれています。広島大学医学部医学科は、次世代の医学と医療の進歩を担う優秀な人材の育成に努めます。

広島大学 医学部保健学科を目指す皆さんへ

保健学科長 砂川 融

広島大学医学部保健学科は、看護学、理学療法学、作業療法学の3専攻を持つ学科として1992年に設立され、30年あまりが経過しました。理学療法学専攻、作業療法学専攻は日本で最初の4年制大学として、看護学専攻は看護学教育の4年制大学化の先発校として教育を開始し、これまでに多くの学生がここで学び、看護、リハビリテーションなどの医療分野や保健・医療福祉分野のリーダーとして、また教育研究機関で教育者・研究者として活躍しています。

本学科では保健学領域のリーダーとなる優秀な人材を育てるために、主に以下の4つのことに力を入れています。

  1. 保健学領域の基礎を理解し応用する能力、問題を明らかにして解決する能力、国際化や情報化に適応できるコミュニケーション能力と情報活用能力の向上を図ることを目標としています。
  2. 霞キャンパスには医学部(医学科、保健学科)、歯学部、薬学部など医療系学部全てが集まっており、それらを融合したチーム医療教育を行っています。
  3. 総合型選抜II型入試では大学院進学型を設け、大学院博士課程に繋がる学部から大学院まで一貫した教育を行っています。
  4. 海外の大学との連携を深め、留学や研修などの支援制度を整備しています。

「医療人になる」ということはやりがいがあると同時に責任もありますが、それだけで社会貢献ができます。本学科では医療人を目指すだけではなく、この分野のトップランナーになろうとする志の高い学生を求めています。

全人的医療を行える医療人になるためには、学力、知識はもちろんのこと、社会性、人間性、モラルなどが求められます。大学の4年間は人間形成のために重要な時期でもあり、勉強だけでなく、クラブやサークル活動などで多くの人と交流することも大切です。

加速するIT化、グローバル化、高齢化など、待ったなしで社会は急激に変化しています。本学科では、教員が一体となって、この変革の時代に対応できるような医療人の育成に取り組んでいきたいと考えています。


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