医学物理士プログラム(博士課程前期)

医学物理士とは、放射線を用いた医療が適切に実施されるよう、医学物理学の面で貢献する職種であり、近年の社会的な背景により、チーム医療に基づく大学院レベルでの高度な人材養成が求められています。特にがんの放射線治療の分野においては、新規の治療技術開発や臨床試験において他職種との連携により活躍できる医学物理学研究者の養成が求められています。広島大学では高精度放射線治療である体幹部定位放射線治療や強度変調放射線治療および密封小線源治療において最先端技術開発を行っています。
このような社会的背景の下、本学では、平成24年4月から大学院医歯薬保健学研究科医歯科学専攻(修士課程)に医学物理士コースを開設し、医学物理士となるために必要な教育を実施してきました。また一般財団法人医学物理士認定機構が定めた教育カリキュラムガイドラインに準拠した講義基準の条件を満たすとして、中四国地区で唯一に認定医学物理教育コースとしての認定を受けています。本教育コースの修了者は医学物理士の新規認定において優遇措置を受けられます。
医学物理士プログラムでは、医学物理学分野の高度専門職業人として活躍できる人材の養成だけでなく、医学物理学の普及を担う教育者・研究者として、国内外の大学・医療機関・研究機関・民間企業との人材交流や共同研究を通じて、医学物理学分野で国際的に活躍できる人材の養成を目的としています。

養成する人材

医学物理学分野の高度専門職業人として、病院、その他の保健医療施設において、高度化、多様化する医学、歯学、保健学等の進歩に対応できる医学物理士等の医療者、技術者及び各種教育機関において医学物理学の普及を担う教育者・研究者並びに医学物理学分野で国際的に活躍できる人材を養成します。

教育研究上の目的

医学・歯学・薬学・保健学に関する豊かな学識の上に、医学物理学に関する知識、技能、態度を幅広く修得し、様々なチーム医療における問題解決能力を涵養し、独創的で未来志向的な医療者、教育者を養成するとともに、博士課程へ進学するための基盤となる研究能力を涵養します。

修了後の進路等

  1. 医学物理学に関わる機関職員
  2. 企業研究者
  3. 大学教員
  4. 高度専門職業人
  5. 保健医療施設における医療従事者
  6. 博士課程後期への進学等

医学物理士プログラムの3つのポリシー(博士課程前期)

ディプロマ・ポリシー

以下の能力を身に付け、かつ、所定の単位数を修得し、研究指導を受け、修士論文若しくは特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に、修士(医科学)の学位を授与する。

  1. 医学・歯学・薬学・保健学・物理学の各分野における豊かな学識と問題解決能力を身に付けている。
  2. 独創的で未来志向的な研究姿勢を持っている。
  3. 医学物理士認定試験の受験資格を得るために必要な知識・技能を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー

ディプロマ・ポリシーに基づき、以下の方針のもとに教育課程を編成し、実施する。

  1. カリキュラムは、講義、演習及び特別研究から構成される。
  2. 生命・医療倫理に関する科目を必修とし、豊かな人間性を涵養する。
  3. 医学物理の分野で必要とする専門知識に加え、包括的な専門知識の修得を可能にし、さらに大学院博士課程後期での研究機会の拡大を考慮して研究法の基礎、及び分野を越えた幅広い分野の専門科目を履修する。
  4. 医学物理士認定機構の教育コース認定要件を満たす科目の履修により、医学物理士認定試験の受験資格を得るために必要な知識・能力を修得する。

アドミッション・ポリシー

ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、次のような学生の入学を期待する。

  1. 医学物理学における幅広い知識を身に付けたい人
  2. 医学物理学において基礎的・臨床的研究に取り組みたい人
  3. 医学物理学の知識・専門性をもって、放射線災害の予防、放射線機器の品質保証等の専門的業務に携わりたい人
  4. 医学物理士を目指す人

シラバス

担当研究室

放射線腫瘍学


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