薬科学プログラム(博士課程前期)

急速な国民の高齢化、生活習慣や生活環境の変化は、我が国における疾病構造に大きな影響を与えています。それに伴う医療に対する社会的要請として、がん、痴呆、生活習慣病などの高齢者に多い疾病の克服のため、高度先進医療の普及が叫ばれています。さらに、医師、薬剤師、看護師などの医療従事者が、相互に連携しつつそれぞれの専門性を発揮するチーム医療のさらなる推進も求められています。
高度先進医療において、高品質で有効・安全な新規医薬品の開発は不可欠です。近年の生命科学分野における研究の発展により、医療技術は、飛躍的に進歩しており、遺伝子工学に基づく再生医療や各人の特性に応じたカスタムメイド治療が行われるようになっています。一方、医薬品創製に関わる学問分野のグローバル化が急速に進み、世界で活躍する創薬研究者の養成が強く求められています。新規医薬品の創製に携わる人材にとって、最新の生命科学技術を駆使した創薬、ドラッグデリバリー技術、バイオイメージング技術、ドラッグリポジショニング、核酸医薬や抗体医薬などのバイオ医薬品、臨床診断薬、創薬標的生体分子などについて学ぶことは不可欠です。本プログラムは、我が国における医薬品創製を実践・先導するために必要な研究能力とともに国際的な展開力を身に付けるための教育プログラムとなっており、創薬研究を中心とした分野において指導的立場となる人材の育成を目的としています。
薬科学プログラム(博士課程前期)は、現在極めて需要が高い医薬品創製における基盤科学を習得する目的で創薬科学や生命薬学に特化したプログラムとなっており、創薬研究を中心とした分野の人材育成を目指しています。

養成する人材

国民の健康維持や疾病の治療における新規医薬品創製への期待が高まっていますが、従来から存在する研究領域のみでは解決できない課題も存在するようになってきています。このような時代背景を受けて、革新的な医薬品創製を目指す創薬研究者及び生命薬学研究者として幅広い分野で活躍できる人材を養成します。さらに薬科学の発展と普及を担う教育者・研究者の養成も行います。

教育研究上の目的

現在の医療において、薬物療法は疾病治療法の一つとして極めて重要な位置づけにあります。また、新規医薬品の創製は、国民の健康に直結するだけでなく、経済的にも世界的競争力を高める上で重要です。薬科学プログラム(博士課程前期)では、新たな医薬品の探索・創製およびその基盤となる生命薬科学の専門性を養います。

修了後の進路等

  1. 保健医療施設、製薬企業、健康関連企業、食品企業などの研究者・専門技術者
  2. 医療系公務員
  3. 博士課程後期への進学等

薬科学プログラムの3つのポリシー(博士課程前期)

ディプロマ・ポリシー

以下の能力を身に付け、かつ、所定の単位数を修得し、研究指導を受け、修士論文若しくは特定の課題についての研究の成果の審査及び最終試験又は博士論文研究基礎力審査に合格した学生に、修士(薬科学)の学位を授与する。

  1. 創薬研究者及び生命薬科学研究者として幅広い分野で活躍できる素養を身に付けている。
  2. 創薬、行政の領域を目指し、薬科学の確立と普及を担う教育者・研究者となるための能力を身に付けている。
  3. 薬科学分野で国際的に活躍できる素養を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー

ディプロマ・ポリシーに基づき、以下の方針のもとに教育課程を編成し、実施する。

  1. カリキュラムは、講義、演習及び特別研究から構成する。
  2. 生命・医療倫理に関する科目を必修とし、豊かな人間性を涵養する。
  3. 薬科学の確立と普及を担う教育者・研究者となるための能力を身に付けるため、教育・研究の柱となる薬科学分野の知識に必要不可欠な理論並びに我が国における創薬の現状に関する理解を深める事を目的として、必修科目として薬科学特論を履修する。
  4. 薬科学分野で国際的に活躍できる素養を身に付けるために,幅広い知識と学識を深める事を目的として,オムニバス講義科目を選択必修科目として履修する。

アドミッション・ポリシー

ディプロマ・ポリシー及びカリキュラム・ポリシーを踏まえ、次のような学生の入学を期待する。

  1. 創薬研究・生命薬科学研究の基礎を幅広く学びたい人
  2. 創薬企業の研究・開発領域で活躍したい人
  3. 薬科学分野で国際的に活躍したい人

シラバス

担当研究室

創薬標的分子科学 生体機能分子動態学 細胞分子生物学
核酸分析化学 臨床薬物治療学 薬物療法開発学
治療薬効学 微生物医薬品開発学 生薬学
医薬分子機能科学 創薬合成化学 薬効解析科学
医療薬剤学 病院薬剤学 未病・予防医学


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