2011年12月9日、広島大学大学院生物圏科学研究科は、フィリピンのビサヤ州立大学農学部と部局間国際交流協定を締結しました。
本研究科から、江坂研究科長、前田副研究科長(国際担当)、Liao特任准教授、担当事務職員の4名が、フィリピン ビサヤ地方バイバイ市にあるビサヤ州立大学を訪問し協定の調印が行われました。
午前中に行われた調印式では、ビサヤ州立大学のJose L. BACUSMO学長、Oscar B. Posas副学長、Victor Asio農学部長をはじめとする多くの教職員が出席し、またバイバイ市のCarmen L. Cari市長がご列席くださいました。調印後は、広島大学の紹介ビデオの上映やビサヤ州立大学民族舞踊団による伝統舞踊が披露されました。
午後から学長の案内のもと、ビサヤ州立大学の学内見学が行われ、フィリピンカラバオセンター(水牛研究センター)や食品科学技術学科、ココナッツ研究センター、フィリピン根菜類研究センター、国立マニラ麻研究センター、園芸学科の組織培養施設、図書館、大学院事務室等を訪問しました。
ビサヤ州立大学は1924年に創立され、科学技術分野の州立大学ではフィリピンでトップ3の大学です。
また農業分野のCOE(中核研究拠点)としてフィリピン高等教育委員会(全高等教育機関を監督する政府機関)から認定されています。
大学はフィリピン中央部のレイテ島にあり、パンガスガン山を背にカモテス海に面した立地で、1,000ヘクタール以上の広大なキャンパスです。農学部はビサヤ州立大学の学部の中で最も規模が大きく古い学部で、動物科学、園芸、作物土壌、食品科学技術、ペストマネジメント、植物育種遺伝、開発コミュニケーションの7学科を有しています。
学部長のVictor B. Asio博士は、ドイツで教育を受けた土壌学者で、また地球生態学者でもあります。農学部では学部生・大学院生プログラムとして、動物科学、昆虫学、園芸学、植物病理学、土壌学、雑草学、食品化学技術、農業経済学のプログラムを開講しています。
今回の協定は、本研究科では12番目の国際交流協定で、フィリピンの大学とは初めての協定締結となります。これまで、オーストラリア、バングラデシュ、中国、インドネシア、韓国、スリランカ、台湾、タイ、ベトナムの大学と協定を締結しています。
この協定締結を機に、今後さらなる相互理解と活発な学術交流が行われることが期待されます。
ビサヤ州立大学正門前にて
左:大学正門に掲げられたウェルカムフラッグ 右:ビサヤ州立大学Jose L. BACUSMO学長と江坂研究科長
左:調印式前、学長室での懇談後の記念撮影 右:調印式、協定書へのサイン
左:広島大学から記念品の贈呈 右:BayBay市のカリ市長が調印式に列席
左:カリ市長に記念品の贈呈 右:ビサヤ州立大学民族舞踊団による伝統舞踊の披露