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広島大学・グラーツ大学
国際連携サステイナビリティ学専攻
専攻長 市橋 勝
人間社会科学研究科に設置された「広島大学・グラーツ大学国際連携サステイナビリティ学専攻」は、SDGs目標達成を担う高度人材の育成を目的として、先進理工系科学研究科に設置された「広島大学・ライプツィヒ大学国際連携サステイナビリティ学専攻」とともに広島大学で初めての修士課程のジョイント・ディグリー・プログラムです。修士課程2年間(4セメスター)のうち、第1セメスターはホーム大学でベーシック科目を、第2・第3セメスターはパートナー大学で専門科目と実践・融合科目を学んだ後、第4セメスターにホーム大学で修士論文を作成します。修了者には、両大学連名の学位「修士(学術)」が授与されます。
国際的なジョイント・ディグリー・プログラムでは、異なる国の他大学で学ぶことにより、より広い視野や複眼的な思考、地域社会・国際社会に貢献する力、また他者と協働して課題解決に取り組む能力を身に付けることが可能となります。また、複数の大学が共通の教育課程を構築し、それぞれの教員が協働して教育・研究指導を行うことにより、両大学の特色を活かしたプログラムを提供します。
本専攻のパートナー大学は、オーストリアで2番目に古く、また2番目に大きな大学として知られるグラーツ大学です。グラーツは多くの美術館や博物館がある歴史的な街であると同時にヨーロッパ有数の大学都市です。グラーツ大学は持続可能な発展に関する教育研究に早くから取り組み、多くの関連プログラムを有していますが、その中でも特に特色のある「企業の持続可能なマネージメント」、「イノベーションとトランジション・マネージメント」、「気候変動」のプログラムが本専攻で選択可能です。これらのプログラムと本学の人間社会科学研究科で特色のある途上国の貧困削減のための公共政策、経済分析、社会科学分析等の「社会科学的アプローチによる国際協力学」を組み合わせて学ぶことができます。アジア(広島)とヨーロッパ(グラーツ)の異なる文化的背景を持つ両大学で学び、地球規模の課題解決に挑戦する知的好奇心に溢れる多くの皆さんの参加を歓迎します。
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左から、グラーツ大学Brudermann Thomas准教授、Krawagna Ulrike氏、金子理事、丸山副学長