平成20年度 新規採用者対象 医療安全管理職員研修会

平成20年5月26日に行われた医療安全管理職員研修会では、「MRI検査室への磁性体持ち込みの危険性について」当院診療放射線部の穐山雄次放射線技師にご説明いただきました。

MR装置本体が強力な磁石であることは知られているものの、稼動していないときでも同じ状態であることはあまり認識されていないため、実際に起こったMRIでの医療事故の報告事例と検証などを含めてご説明いただきました。

病院では不可欠のストレッチャーですが、そのストレッチャーに装着された酸素ボンベを設置したままMR室へ入室すると、大変重大な事故につながると説明され、実際に日本国内での酸素ボンベ吸着事故のアンケート調査で回答した105施設のうち、9施設11回の酸素ボンベ吸着事故があったことが判明したそうです。

穐山技師は「MRI検査は、他の検査と異なり、検査室に入室するだけで危険な状態になる場合がある」と磁場の危険性を訴えられました。
しかしMRIは非常に優れた検査機器であることは言うまでもなく、職員をはじめ周囲が正しい知識を持って対応することが大切である、ストレッチャー、車イスなどの磁性体の持ち込みについて、具体的な対策法を述べられました。

続いて、「みんなで考えよう 医療事故防止対策」のビデオ研修を実施しました。

内容は
・針刺し
・栄養カテーテルの気管誤挿入
・ポンプフロー
について、事故発生の原因と事故防止のためのポイントが上映されました。

医療現場の安全は難しいことではなく、基礎的な知識や技術、行動で実現できることです。
より安全な医療現場を目指してがんばりましょう。

 


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