熊本地震でのDMAT活動の検証会が開かれました

 平成28年4月に起きた熊本地震で出動したDMAT(災害派遣医療チーム)の検証会が8月8日(月)夜、広島大学霞キャンパス内の広仁会館で開かれました。行政や医療関係者らおよそ80人が参加し、今後の課題を話し合いました。

 4月14日(木)と16日(金)、最大震度7を2回観測した熊本地震では、広島大学病院をはじめ県内の医療機関から20チームが被災地に入り、医療支援や医療ニーズの把握などの活動に取り組みました。
 DMATは1995年1月の阪神・淡路大震災を機に2005年4月に創設され、災害急性期に活動できる機動性を持ち、専門的訓練を受けた医療チームです。

 検証会では、度重なる自然災害や重大事故などでDMATへの期待が高まっているが、まだまだ体制が十分ではなく、専門性を持った人材育成が必要であること、広島県内以外での活動においては特に、地元医療機関や行政とのコミュニケーションが大切であること、また、日本赤十字社の広島県支部から救護班が7チーム出動したが、単独の活動だけではなく、DMATや医師会などとの連携も必要なのではなどの意見が出されました。

行政、医療関係者らが参加した検証会

活発な意見交換が行われた


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