災害医療救護訓練を行いました

 平成30年2月16日(金)、広島大学病院で医師や看護師、職員、学生など約250名が参加して災害医療救護訓練を行いました。己斐―広島西縁断層帯を原因とするマグニチュード6.5の地震が発生し、広島市などで震度6強を観測したという想定です。

 訓練では災害対策本部を立ち上げ、院内各部署との連携体制や救急外来患者へのトリアージの実施、治療体制などを確認しました。特に今回は、化学工場の薬品保管庫が倒れ放射性物質が漏れ出したとして、被ばくした恐れのある患者さんの受け入れ訓練も行いました。防護服に身を固めた緊急被ばく医療チームが、被ばく線量の測定や傷を負った部位の除染作業などに取り組みました。

 本院は原子力規制庁から高度被ばく医療支援センター、原子力災害医療・総合支援センターに指定されています。さらに、広島県からは災害拠点病院にも指定されています。
 多数の傷病者が同時に発生した場合、限られた医療資源を最大限活用して、傷病者の緊急度や重症度に応じて適切な処置や搬送を行う必要があります。
 今後、訓練での反省点を踏まえ、本院の更なる機能強化・充実に努めてまいります。

治療の優先順位を決めるトリアージ

治療の優先順位を決めるトリアージ

重症患者の治療

重症患者の治療

被ばく線量の測定

被ばく線量の測定

創傷部の除染

創傷部の除染


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