ドローンを利用し血液検体を搬送する実験 第2弾

 広島大学やNTTドコモなど7社は、小型無人機「ドローン」を利用して血液検体などを搬送する実証実験を、平成30年12月18日、豊田郡の大崎上島町で行いました。昨年に続き2度目の実験です。

 今回の実験では、目視外によるドローンの自動飛行を初めて行いました。ドローンは血液検体に見立てた水を、高圧線や山を越えて、高齢者介護施設から約8キロ離れた地点へ約12分かけて搬送しました。研究代表者の広島大学医学部の貞森拓磨客員准教授は「実証実験を何度も行って、課題と改善を繰り返していきたいです。島での医療従事者の負担を軽減することで、医療に注力できる環境を作り、住民の生活をよりよくしていきたいです」と話しました。

 本事業は、平成29年度総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)の地域ICT振興型研究開発枠に採択されて実施するものです。2年目となる今年度は、技術革新が著しい速さで進んでいるなか、飛行距離を伸ばすなど計画を一部前倒しして実施しました。今後も実証実験を行っていき、手順の簡略化や機体の軽量化等の改良を進め、来年度末の完成を目指します。なお、この実証実験は、総務大臣から実用化試験局の免許を受けた無線機を搭載したドローンを使用して実施しています。

模擬検体を搭載したドローン

模擬検体を搭載したドローン

離陸するドローン

離陸するドローン

ドローンから送られる映像を確認

ドローンから送られる映像を確認

自動飛行するドローン

自動飛行するドローン

着陸するドローン

着陸するドローン


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