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広島大学病院の茶山一彰病院長(消化器・代謝内科教授)の研究グループは米国イリノイ大学との共同研究で、「NPC1L1」という肝臓の細胞の表面にあるタンパク質がC型肝炎ウイルスを取り込むレセプター(受容体)として作用していることを突き止めました。 NPC1L1は小腸の粘膜にもあってコレステロールの吸収に働いていることが知られています。今回、この働きを阻害する高脂血症治療薬「エゼチミブ」を使うことで、C型肝炎ウイルスの感染が大幅に抑えられました。広島大学はヒトの肝細胞を移植したマウスを使った動物実験を行い、エゼチミブの効果を実証しました。 このレセプターはどのタイプのC型肝炎ウイルスも利用すると考えられることから、今回の発見が新しい治療法の開発につながると期待されます。 |
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本研究成果は米国の医学雑誌「Nature Medicine 」のオンライン速報版(1月9日)に掲載されました。 | ||