診療棟で初の消防訓練 初期消火や避難対応

 火災が発生した場合の備えを万全にしようと、診療棟3階歯科外来で11月12日、消防訓練がありました。診療棟では初の訓練で、歯科医師や歯科衛生士、看護師ら約90人が参加しました。

 訓練は歯科外来の補綴洗浄室から出火したとの想定、まずは歯科医師らが発見し、大声で火事を知らせ、初期消火に当たりました。すぐに診療室にいた模擬患者を症状ごとに避難誘導。自分で歩ける患者は歯科医師らが案内して安全なイベントホールへ、車椅子やストレッチャーでの搬送も体験しました。消防署への通報や防火扉の確認なども進めました。

 終了後の講評では木内良明病院長が「診療棟では初めての消防訓練で、スムーズにはいかなかった。いい避難ができるように改善していってほしい」と話しました。参加者からは「いざ取り組んでみると難しい。日ごろから心構えしておかないと」「広い診療室内をリーダー一人では声掛けは難しい」「記録係に情報がなかなか届かなかった」など問題点も明らかになりました。救急集中治療科の志馬伸朗教授は「個別のエリアからの避難ルートなど毎年でも確認を繰り返し、コミュニケーションを密にしていってほしい」と講評していました。


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