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[研究成果] NASAケネディ宇宙センターの微小重力シミュレーターセンター諮問委員会委員就任と重力制御装置「Gravite」の設置



広島大学大学院医歯薬保健学研究院・基礎生命科学部門保健学分野生体環境適応科学研究室 弓削 類教授が、NASAケネディー宇宙センターの微小重力シミュレーターセンター諮問委員会委員に就任し、平成27年8月26日東広島キャンパスで記者会見を行いました。諮問委員会委員は、世界で6名が選出され、任期は2020年までの5年間です。



会見の様子

【ポイント】

●広島大学大学院医歯薬保健学研究院・基礎生命科学部門保健学分野生体環境適応科学研究室 弓削 類教授がNASAケネディー宇宙センターの微小重力シミュレーターセンター諮問委員会委員に就任しました。

●弓削 類教授は、微小重力環境での幹細胞培養の専門家として、宇宙実験で行う再生医療の研究及び医科学研究領域に対する評価、助言を行います。

●高齢社会や長期臥床での筋萎縮、骨萎縮等の廃用性症候群の治療法の開発も進めて行く予定です。

●ケネディー宇宙センターに新設される微小重力シミュレーターセンターには、広島大学発のバイオベンチャーである株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズが開発した重力制御装置「Gravite」が設置されます。

NASAは、2013年に宇宙環境を利用した再生医療の研究へ取り組むことを公表しており、弓削教授は、微小重力環境での幹細胞研究の専門家として、宇宙実験で行う再生医療の評価及び筋萎縮、骨萎縮、循環器系低下等の長期臥床による廃用性症候群など の医科学研究に対する評価、助言を行います。

NASAケネディー宇宙センターに新設される微小重力シミュレーターセンターには、弓削教授が取締役を務める株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズが開発した重力制御装置「Gravite」が設置されます。同社は今後、NASAが公認 した模擬微小重力装置として「Gravite」を世界販売する計画です。

微小重力シミュレーターセンターでは、動・植物を使ったライフサイエンスおよび物理学研究の中から、パラボリック(放物線)飛行や落下実験、模擬微小 重力装置等を使い、国際宇宙ステーションで行う候補実験への評価、助言を行います。真の宇宙の微小重力と地上の模擬微小重力環境とを比較し、どのような研 究が宇宙実験で有用なのか、またその成果を人類の科学とイノベーションにどのように活用できるかを探索する研究と開発を行います。弓削教授らのグループも国際宇宙ステーションを使った再生医療の宇宙実験を計画中です。



NASA公認の模擬微小重力装置「Gravite」


「Gravite」について説明する弓削教授

【研究内容に関するお問い合わせ先】

広島大学大学院医歯薬保健学研究院 基礎生命科学部門

保健学分野 生体環境適応科学研究室 教授 弓削 類(ゆげ るい)

TEL:082-257- 5425

FAX:082-257- 5425

E-mail:ryuge*hiroshima-u.ac.jp



株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズ

代表取締役 河原 裕美(かわはら ゆみ)

TEL:082-257-1501

FAX:082-257-1501

E-mail:yumi*spacebio-lab.com

(*は半角@に置き換えてください)


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