広島大学病院総務グループ
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公募していた広島ロータリークラブ賞に2件が採択されました。漢方診療センター小川恵子センター長の「COVID-19無症状~軽症患者のための補中益気湯・葛根湯併用による悪化予防効果の検討 探索的オープンラベルランダム化比較試験」と高度救命救急センターの太田浩平講師の「血液培養採取時の消毒におけるオラネキシジングルコン酸塩液の安全性と有効性の評価―単群非盲検試験―」の2件です。
3月31日、病院長室で採択通知があり、木内良明病院長から「いただいた寄附金を有効に役立ててほしい」と2人に採択通知書が手渡されました。広島ロータリークラブ90周年記念事業の一環として、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をはじめとした感染症研究の目的で、広島大学に寄附金を贈呈いただきました。賞はそれを基に優秀な研究を支援しようと、学内を対象に初めて公募しました。13件の応募があり、選考会議をへて2件が選ばれました。
小川センター長の研究は、無症状~軽症患者に漢方薬を投与する群としない群で症状の悪化具合を比較するもの。自然免疫を高めサイトカインストームなどの過剰な炎症を抑える効果が期待できるといいます。「研究費捻出は頭の痛い問題で、大変ありがたい。結果を出して社会貢献できれば」と喜んでいました。
太田講師の研究は、救急診療で血液培養採取時に検体が汚染されるケースを防ぐため、新たな消毒薬を評価するもの。現状の消毒薬がアレルギーなどの理由で使えなかった患者にも使えるようになる、と期待されます。「よりよい研究結果を出して、新型コロナウイルス感染症の流行が終わっても幅広く有効活用したい」と話しています。
左から太田講師、木内病院長、小川センター長