熊本地震で医療活動 広島大病院DMATが帰着しました



 平成28年4月14日(木)に発生した熊本地震で、16日(土)から被災地で医療活動を行ってきた広島大学病院のDMATチーム(1)(医師:1人、看護師:2人、薬剤師:1人)が、20日(水)15時40分ころ本院へ帰着しました。

 厚生労働省からのDMAT派遣要請を受け、広島大学病院からは2チームが出動し、被災地で医療活動などを行いました。

チーム(1)の廣橋医師は、熊本県菊池市の川口病院を活動拠点本部として立ち上げることから始めました。本部長としてDMAT42チームを取りまとめ、県内の医療機関や保健所などとの連絡調整や各避難所の状況確認などに奔走しました。また、阿蘇温泉病院や避難所にも移動し患者さんの治療に当たりました。

チーム(2)(医師:3人、放射線技師:1人)は、熊本県から西原村へ派遣を要請され、小型無人機ドローンを活用して被害状況を撮影しました。現在は、西原村からの要請により広島大学独自の被災地支援として、引き続き村や自衛隊、国土交通省の担当者などと協力し、住民避難計画検討のための地割れ調査や集落の被害状況の調査にドローンを活用しています(4月25日現在)。また、広島県のドクターヘリ(医師:1人、看護師:1人)も出動し、熊本県から福岡県内の病院へ患者2人を搬送しています。

 平川病院長への活動状況報告では「医療と避難所のチェックという点では、DMATの役割は果たせた」「車中泊が多いのが印象的、エコノミークラス症候群が心配」「広島県のDMATが一堂に会して仕事ができた。今後も円滑な関係で災害対応が進められそう」などと話していました。

チーム(1)のスタッフが本院へ帰着

チーム(1)のスタッフが本院へ帰着

越智学長、平川病院長らが出迎え

越智学長、平川病院長らが出迎え

被災地での活動状況を平川病院長に報告

被災地での活動状況を平川病院長に報告

川口病院(菊池市)での本部打ち合わせ

川口病院(菊池市)での本部打ち合わせ

避難所での往診対応

避難所での往診対応

*DMAT(災害派遣医療チーム)

「Disaster Medical assistance Team」の略で、「災害急性期に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チーム」のこと。

【お問い合わせ先】

広島大学病院総務グループ

電話 : 082-257-5418

メールアドレス : byo-toku-chousa(AT)office.hiroshima-u.ac.jp

※(AT)は半角@に置き換えてください。


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