小児がん啓発 今年も広島城をライトアップ

 昨年に引き続き今年も広島城を黄金色にライトアップしました。広島大学病院は、「世界小児がん啓発キャンペーン:Global Gold September Campaign」月間に今年も参加し9月7日、点灯式を実施しました。広島城お堀の北側の公園に、大学病院で治療を受けた子どもたちが参加、オンラインで結んだ大学病院の入院中の子どもたちと一緒に、「点灯~」の掛け声で明かりがともり、広島城がくっきりと浮かび上がりました。今年も村上農園の協賛を得ています。

 全国の小児がん専門家によるNPO法人「日本小児がん研究グループ(JCCG)」が昨年から協力を呼びかけ、著名な建物などをゴールドにライトアップしています。中四国唯一の小児がん拠点病院である広島大学病院もこの啓発活動に積極的に取り組んでいます。

 点灯式で本院小児科の岡田賢教授は「ライトアップのゴールドは子供は宝という意味。闘病中の子どもたちに希望の明かりとなり、社会の方たちにはそれを理解し、応援してもらいたい」、村上農園の村上清貴社長は「小児がんは闘病も長く社会の認知も進んでいない。支援を呼び掛けていきたい」とあいさつしました。ライトアップは13日まで実施。全国でも東京スカイツリーや東寺五重塔(京都市)、出雲大社など37カ所がライトアップされました。

 白血病や脳腫瘍などの小児がんは10~14歳の子どもの死因の第1位で、年間の新たな発症は約2000~2500人。治療法の開発や、治療を終えた子どもがその先の長い未来を安心して健康に過ごせるようなサポート体制の確立など、課題は山積しています。キャンペーンはこれらの実態を広く知ってもらいたいと、実施しています。


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