YHRPミュージアム新たな寄贈受けリニューアル

 広島大学病院YHRPミュージアムに、新たに絵画約50点の寄贈を受けました。これを機に、子どもたちや患者さんにより楽しく利用してもらえるように展示を大幅にリニューアルしました。寄贈されるのは、カボチャを題材に人々の暮らしぶりを生き生きと描いたトーナス・カボチャラダムスこと川原田徹さんの作品30点と、ヨーロッパを中心に活動した画家吉田堅治さん(1924年~2009年)の作品18点。9月10日には美術館を建設した原田康夫元広島大学長、工藤美樹病院長、岡田賢教授(小児科)らが出席し、同館で感謝状授与式を行いました。

 授与式では、カボチャラダムスさんと、吉田さんのご遺族の富樫淑子さんへ原田さんから感謝状が手渡されました。原田さんは「カボチャ先生の絵を初めて見たとき、とてもワクワクした。闘病中の子どもたちをはじめ多くの方に見てほしい」と感謝しました。カボチャラダムスさんが関わった絵本に原田さんが作曲した合唱組曲「かぼちゃごよみ」がNHK広島放送局児童合唱団によって初お披露目されました。

 カボチャラダムスさんは、カボチャをテーマにした作品を中心に制作、さまざまな暮らしの一部が緻密に描かれ、じっくり見つける楽しみも。今年5月に北九州市門司区の個人美術館「カボチャドキヤ国立美術館」を閉館したことから、原田先生と親交のある医師を通じて作品の一部を寄贈することになりました。吉田堅治さんは40歳でパリに渡り、フランスを拠点にヨーロッパで活躍。生と死、命を題材にした抽象画は高く評価されています。遺族の富樫淑子さんからの申し出で寄贈、縦195㎝、横390㎝の大作も含まれています。

原田さん(左)と感謝状を授与されたカボチャラダムスさん(右)

原田さん(左)と感謝状を授与されたカボチャラダムスさん(右)

原田さん(左)と富樫淑子さん(右)

原田さん(左)と富樫淑子さん(右)


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