診療棟で消防訓練 初期消火や避難対応

 火災が起きた場合の避難路などを確認しようと、広島大学病院診療棟3階歯科外来で10月12日、消防訓練がありました。昨年に続き、歯科医師や歯科衛生士、看護師ら約70人が参加しました。

 訓練は歯科外来の補綴洗浄室から出火したとの想定、まずは歯科医師らが発見し、大声で火事を知らせ、初期消火に当たりました。診療室にいた模擬患者を避難誘導。自分で歩ける患者は歯科医師らが案内して安全なイベントホールへ、車椅子での搬送や消防署への通報、防火扉の確認なども進めました。また、南消防署の協力で消火器の使い方訓練もありました。

 終了後の講評では工藤美樹病院長が「火災を起こさないことが大切だが、何かあった時のために、今回の訓練を生かしてほしい」と話しました。参加者からは、「避難誘導は役割分担をしてうまくいった」「負傷者の救護も臨機応変に対応できた」などの声が寄せられました。責任者を務めた河口浩之教授(口腔総合診療科)は「避難誘導などで昨年の反省が生かされた。今回の報告も受けてさらに改善したい。職員、患者との信頼関係が大切になる」と成果を感じていました。救急集中治療科の志馬伸朗教授は「繰り返し定期的に訓練をしていくことが大事」と講評しました。


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