福島県から表敬訪問

 福島県と福島県立医科大学の6人が10月11日、広島大学病院を訪れ、医師派遣への感謝を伝えました。訪れたのは、福島県病院事業管理者の阿部正文氏、三浦爾病院局長、福島県ふたば医療センターの谷川攻一センター長、福島県立医科大学の河野浩二理事兼副学長らです。広島大学病院からは工藤美樹病院長、救急集中治療科の志馬伸朗教授、原医研の田代聡副研究所長、病院運営支援部の新本陽一郎部長が出席しました。

 懇談で、阿部管理者は「これまで30人の医師を派遣していただき、熱心に取り組んでもらった。おかげで病院機能が維持できている。引き続きご協力を」と感謝を述べました。谷川センター長は2022年度の外来患者は熱中症や新型コロナ感染症の関係で前年度より増え5000人近くに達した、と報告。年齢別でみると、帰還住民が中心の80歳以上の高齢者が多いが、復興関係者とみられる50代にもピークがあり、さらに19歳以下もJビレッジなどの関連で増えているといいます。また、双葉地域では新たな中核病院整備へ向けた検討もスタートしている、と取り組みを説明しました。工藤病院長は、出向した医師から「充実した時間を過ごせた」「視野が広がった」と報告を受けているとし、「若い医師にとっていい経験になっている」と応えていました。

 広島大学病院から福島へは2016年10月から内科系の医師を3カ月交代で派遣、ふたば医療センター附属病院などで診療にあたっています。また救急医が毎月1週間、派遣されています。


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