歯と口の健康週間(6月4日~10日)にあわせ、広島大学病院小児歯科が6月7日、「第42回親子のお口の健康教室」を診療棟3階で開きました。綿棒で唾液を取ってお口の中の菌の量を確かめるむし歯リスクテストや、パンを食べるときのかむ回数のチェックなどのコーナーを開設。受診待ちの患者さんたちに参加いただきました。
むし歯リスクテストでは、「菌の量が多いとむし歯のリスクが高まります」などと解説していました。また、年齢に応じた歯ブラシや、保護者に対しては柄が長くなっている仕上げみがき用の歯ブラシを紹介するコーナーもあり、興味深くお話を聞く保護者の様子が印象的でした。
清涼飲料水に含まれる糖分を砂糖で示した展示では、乳酸菌飲料の小さな容器でも3歳児が摂る砂糖量の一日の目安である10gに迫る8gが含まれていることや、500mlのペットボトルでは成人一日目安の倍以上含まれているものがあるなど、訪れた人は驚いていました。
パンをかむ回数の測定では、食べるときのお口の機能と年齢やむし歯の数、歯並びなどとの関連を調べることで、口の中の問題の早い発見につなげるのが狙いです。子どもたちが一口大のパンを食べ、あごの動きを感知するセンサーで計測し、飲み込むまでの時間も確かめました。参加した子どもたちは楽しんでパンを食べ、かむ機能に対して改めて考えるよい機会となりました。