広島大学病院小児病棟がアウトドアムードに包まれました。20年ほど前から、キャンプ場や野外教室で、藍染めなどのワークショップを開いている三原市の池上智樹さん(50)と池上幸代さん(46)夫妻と仲間4人が11月22日、入院中の子どもたちに、毛糸の飾りやTシャツやトートバッグに模様をプリントする手ほどきをしてくださいました。
「キャンプカフェ」と銘打ち、会場のプレイルームにスピーカーから鳥の声を流し、ランタンや寝袋、キャンプ用テーブルを置いて雰囲気づくり。ウミガメや猫、魚などをデザインしたシルクスクリーン30種ほどの中から選び、子どもたちがTシャツなどにインクを載せていきます。うまく刷り上がると「きれい」「すごいね」と声が上がりました。
毛糸を交差させたストローの上に巻いていく「クロスウィービング」にも挑戦。水色やピンクなど途中で色や毛糸の太さを変えると、蜘蛛の巣状の飾りが出来上がりました。お母さん向けに、アロマオイルを使ったハンドケアマッサージのサービスもありました。
池上さん夫婦は、長女が昨年12月まで延べ半年ほど広島大学病院に入院し、その経験から、子ども達や付き添い入院中の方々に寄り添いたいと、8月の藍染めに続いて企画。「雰囲気だけでも自然を感じて、リラックスしてもらえたら」と話していました。