サンフレとコラボ てんかん疾患啓発で5年ぶり街頭活動

 広島大学病院てんかんセンターは12月1日、J1サンフレッチェ広島の今季ホーム最終戦が行われたエディオンピースウイング広島で、缶バッジやチラシを配布し、横断幕にメッセージを書き入れてもらうてんかん疾患の啓発活動をしました。世界的なてんかん啓発活動の日「パープルデー」(3月26日)にちなみ、紫がチームカラーのサンフレッチェ広島とのコラボ企画で、2016年から実施しています。コロナ禍の影響で、街頭での活動は2019年以来、5年ぶりです。

 スタジアム2階東側のゲート前にブースを設置。医療関係者やてんかん協会のメンバーなど60名余りが、サンフレッチェのマスコットキャラクター・サンチェ君などをあしらった4種類の缶バッチやてんかん疾患を説明するチラシを配布しました。「身内がてんかんになった。相談先が分からなくて困っている」と訴える人もあり、スタッフがてんかんセンターを案内しました。

 全身を紫のコスチュームで包んだ「パープルマン」も名古屋市から応援に駆け付け、サポーターと写真を撮ったり、オリジナルの缶バッジを配ったり。サンチェ君とガールフレンドのフレッチェちゃんもスタッフを激励し、盛り上げてくれました。

 この日はサンフレッチェ一筋に21年間プレーし、2012年、2013年、2015年のJ1リーグ優勝に貢献した青山敏弘選手の引退セレモニーが開かれるとあって、多くのサポーターが集まりました。横断幕には、「前向きに生きて」「あきらめない」と、てんかんへの思いのほか、「青ちゃん ありがとう」など青山選手への感謝の言葉が目立ちました。

 広島大学病院(広島県がてんかん支援拠点病院に指定)は、サンフレッチェ広島とのコラボにより、1人でも多くのサポーターにてんかんを正しく理解していただき、患者さんが過ごしやすい社会の実現をめざしています。


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