お口のケアについて

当院では、治療に合わせてお口のケアを行っていただくことをお勧めしています

お口の検査と基本の口腔ケア(全員)

  1. 検査
    むし歯・歯周病(歯槽膿漏)・かみ合わせ・入れ歯検査・レントゲン診査
    お口の細菌数測定(無料)・お口の乾き度検査(無料)
  2. ケア
    超音波器具による歯石除去、歯ブラシ指導、細菌の定着を抑えるための機械的歯面研磨、お口の細菌を抑える薬、乾燥を抑える薬の処方

費用 : 初診時2,000円程度(3割負担)
期間 : 1~2週間 (入院後から診察を希望される方は、入院後にお呼び出し)
回数 : 2~4回 (医科診察日に合わせて外来予約、もしくは入院後にお呼び出し)

歯科処置(希望者のみ)

  1. 歯科治療が不要な方
    歯周病、粘膜ケアには定期的(1~2ヶ月毎)な通院が必要です。
    継続してお口を管理して頂くために、通院に便利なご自宅近くの歯医者を紹介致します。
    お口のトラブル発生や入院時等、必要に応じて開業歯科医と連携し、当院でも治療を行います。
  2. 歯科治療が必要な方(希望者のみ)
    今後の治療に支障をきたす歯がある場合、歯科治療をお勧めいたします。
    治療を開始するか、治療内容によっては、通院に便利なご自宅近くの歯医者を紹介致します。
    お口のトラブル発生や入院時等、必要に応じて開業歯科医と連携し、当院でも治療を行います。

希望者は、看護師か担当医にお知らせください

今後の治療を円滑に進めるためには、お口のケアが必要です。傷口の感染や肺炎を予防するためにお口のケアを行い、治療に備えましょう。

お口の中には、治療中に起こる感染や、誤嚥性肺炎の原因となる細菌がたくさんいます

成人の80%が、程度の差はありますが、歯周病を発症しています。
歯周病菌をはじめとしたお口の細菌は、これから行う治療の合併症発症に大きく関係しています。

成人の80%が、歯周病を発症!

<年齢別歯周病の割合> 
平成17年度 歯科疾患実態調査(厚生労働省)

歯周病菌は誤嚥性肺炎の原因菌です

きれいな口に見えても・・・

歯垢染色でこんなに染まります
赤いところは全て歯垢(菌の塊)
歯垢には腸(便)と同量の菌がいます

普通の歯ブラシだけでは、合併症に関係する不要な細菌を、十分に落とせません

普段の歯ブラシでは、歯垢は十分に落とせません。専用の器具を使って、歯面を磨き治療中に歯ブラシが十分にできない期間でも、細菌がつきにくい状態を保ちます

奥田克爾:口腔内バイオフィルム-デンタルプラークとの戦い

口と直接関係のない病気でも、口腔ケアを行うと、入院期間が短くなります

治療中に口腔ケアを併せて行うと、術後の傷口の感染や肺炎が減り、平均的な入院日数が短くなりました。

大西徹郎:病院歯科介護研究会第7回総会


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