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ネパールの医師らてんかん診断技術磨く 広島大学病院で研修 JICA草の根技術協力事業

 広島大学病院てんかんセンターが進めている国際協力機構(JICA)草の根技術協力事業で、ネパールの医師と医療工学士、検査技師の3人が本病院で研修しました。3月25日から4月4日までの日程で、最新の診断技術に触れました。研修は、診断技術の向上や地域の診療ネットワーク構築に役立ててもらう目的で、2024年3月に続き2回目。

 アンナプルナ神経研究所(カトマンズ)の病院長で脳神経外科医のスーダン・ダカルさん、医療工学士のラジュラージ・ドゥンゲルさん、検査技師のラリット・ラワルさん。てんかんセンターに関連する診療科や検査技師、薬剤師、看護師らから講義を受けたり、脳磁計(MEG)を見学したりしました。

 研修修了証書授与式ではJICA中国の村岡啓道所長が修了証書を手渡し、英語で「学んだ経験を病院や大学、行政機関、地域の皆さん、患者さんに伝えてください」と激励。てんかんセンターの飯田幸治センター長が参列しました。3人は「脳波の判別技術や薬物治療など高度な先進医療を学べた」「いろいろな診療科の人と知り合いになれた」「プログラムを続けていってほしい」などと振り返っていました。

 協力事業は2020年にスタートし、新型コロナウイルス禍の影響による中断を経て2023年8月、飯田センター長たちが、カトマンズ・ポカラを訪問し事業再開。2024年5月にもカトマンズ・チトワンで、てんかん診療の助言・指導、無料診断キャンプを行いました。今回の研修で協力事業はひと区切りし、来年以降はより充実した事業を始める予定です。

左から飯田幸治てんかんセンター長、ラリット・ラワル検査技師、ラジュラージ・ドゥンゲル医療工学士、スーダン・ダカル医師、村岡啓道JICA中国所長


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