看護師を志望する高校生が、看護の仕事を体感する「ふれあい看護体験」が6月27日、広島大学病院でありました。入院棟を見学し、聴診器の使い方を学ぶなど、自分の将来にイメージを膨らませました。
県内全域から高校生32人が参加し、8グループに分かれて看護師の仕事に触れました。入院棟では、点滴の準備などを見学。患者さんの名前と薬剤を照合し、手を消毒して手袋を着けて器具をそろえてから病室へ。患者さんに名前を言ってもらったうえで、再び薬剤に間違いがないか確認する様子を見守りました。
シミュレーターを使って聴診器で肺やおなかの音を聞き、特殊なメガネで緑内障患者の視野や白内障患者の色の見え方などを体験もしました。看護師から「肺の音は背中から聞くのも大切」などの助言を受けながら、お互いに聴診器を当てていました。
看護師との意見交換では「高校生の間にやっておいた方がいいことは」「辛いこと、楽しいことは」などと質問。「学べる内容を調べて進学先を選んでほしい。実習先の病院リストも見ておくのも良いです」「患者さんと話すのは、最初は緊張しましたが、あなたがいてくれて良かったわ、ありがとう、と言われて嬉しい」などと答えていました。参加者は「看護師さんの丁寧な仕事を見られて素敵な体験でした」「看護師になりたい気持ちが強くなりました」などと思いを新たにしていました。


