浅海域環境保全論

研究内容紹介

浅海域は、複雑な生態系を持つ、貴重な有用魚介類生産の場である。本論では、藻場・干潟の環境と生物の関係、生物相互間の関係、および沿岸環境と赤潮・貝毒発生との関係等を理解し、浅海域を合理的に保全・利用するための概念や技術論を履修する。
 
1)藻場・干潟は“海のゆりかご”として多くの海産生物を育む重要な場であるが、海岸開発によって減少し、その機能が低下している。そこで、沿岸域の海洋生態系の保全や再生を目指すため、藻場・干潟の持つ生態系機能を生物の観点から解説する(浜口・吉田)。

キーワード

瀬戸内海,藻場・干潟,生態系保全,利用

 

 

藻場に集まる魚たち

藻場に集まる魚たち

最近の業績

浜口昌巳・藤浪祐一郎・山下洋. (2011) 6章.河口・干潟域における漁業資源生産. 水産学シリ-ズ169浅海域の生態系サービス-海の恵みと持続的利用-(小路淳・堀正和・山下洋編), 78-92.

浜口昌巳. (2011) 一次生産の変化と有用種の関係(二枚貝).水研セ研報,34: 33-47.

浜口昌巳. (2009) アサリ等海産ベントスの初期生態研究推進のための技術開発.日本水産学会誌 75: 771-774.

浜口昌巳. (2009) 内湾内海域における生態系保全および持続的生産のための浮遊幼生動態調査.水産海洋研究 73: 311-314.

Yoshida, G., Tanada, N., Terawaki, T. (2011) Inductive effect of the experimental day length on receptacle formation of wild Sargassum horneri thalli. Algal Resources, 4: 61-67.

吉田吾郎・新村陽子・樽谷賢治・浜口昌巳. (2011) 海藻類の一次生産と栄養塩の関係に関する研究レビュー -および瀬戸内海藻場の栄養塩環境の相対評価-. 水産総合研究センター研究報告 34: 1-31.

吉田吾郎・堀正和・崎山一孝・浜口昌巳・梶田淳・西村和雄・小路淳. (2010) 瀬戸内海の各灘における藻場・干潟分布特性と主要魚種漁獲量との関係.水産工学 47: 19-29.

Hiraoka, M., Yoshida, G. (2010) Temporal variation of isomorphic phase and sex ratios of a natural population of Ulva pertusa Kjellman (Chlorophyta). J. Phycol. 46: 882-888.

スタッフ

客員教授 浜口 昌巳
客員准教授 吉田 吾郎

 

 

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