第7回生物圏科学研究科国際サマースクール

広島大学大学院生物圏科学研究科第7回国際サマースクールを、平成26年7月29日(火)から8月4日(月)までの7日間にわたって開催しました。

同サマースクールは、本研究科と国際交流協定校の大学院生や若手研究者がグローバルな視野で生物圏科学領域の知識と技術を共有することを目的に平成20年より開催しているもので、7回目になる今年度は、JSTの日本・アジア青少年交流事業「さくらサイエンスプラン」に採択され、釜慶大学(韓国)、東海大学(台湾)、アイルランガ大学(インドネシア)、ガジャ・マダ大学(インドネシア)、カセサート大学(タイ)、ビサヤ州立大学(フィリピン)からの11名を本研究科に迎えました。

初日に行われたウェルカムセレモニーでは、植松一眞研究科長の歓迎スピーチに始まり、続いて招聘者、本研究科教員およびアシスタントの大学院生らの自己紹介がありました。その後、翌日より2日間の予定で開講される、アジア圏で関心の高い食糧生産分野に関する4つのプログラムーワーク(家畜免疫組織学、機能性食品学、食品保存学、藻類生化学)の実施に向けて、各担当教員らと打ち合わせをおこないました。

国際サマースクールの様子

左:歓迎スピーチをする植松一眞研究科長 右:自己紹介をする参加者

国際サマースクールの様子

左:研究科教員の紹介 右:アシスタント学生の自己紹介

国際サマースクールの様子

プログラムーワークに向けた打ち合わせの様子

 

サマースクールの2~3日目(7月30~31日)は、家畜免疫組織学(担当教員:吉村幸則教授・磯部直樹准教授)、機能性食品学(鈴木卓弥准教授)、食品保存学(川井清司准教授)、藻類生化学(平山真助教)の4つのプログラムワークを開講しました。

サマースクール参加者は、自らの志望により各コース2~4名に別れて担当教員から実習内容の説明を聞き、研究科学生のサポートを受けながらプログラムワークを進めていきました。
実習の合間には、ティーブレイクを楽しみながら日本の大学の研究室の雰囲気を体感しているようでした。

国際サマースクールの様子

家畜免疫組織学プログラムでの実習の様子

国際サマースクールの様子

機能性食品学プログラムでの実習の様子

国際サマースクールの様子

食品保存学プログラムでの実習の様子

国際サマースクールの様子

藻類生化学プログラムでの実習の様子

 

サマースクールの4日目(8月1日)は、広島市の平和記念公園と廿日市市の宮島を訪れました。

午前中は、平和記念資料館と世界文化遺産に登録されている原爆ドームを見学。参加者らは、資料館内の展示物や被爆建物から過去に広島で起こった出来事を感じ取ろうとしていました。

午後は、世界遺産航路を利用して平和記念公園から宮島に向かいました。宮島ではあいにくの雨となりましたが、もうひとつの世界文化遺産である厳島神社に参拝し、日本の歴史や文化に触れました。

国際サマースクールの様子

左:広島市の平和記念公園 右:平和記念資料館を見学

国際サマースクールの様子

左:原爆ドーム側の世界遺産航路発着場 右:フェリーで宮島へ

国際サマースクールの様子

左:宮島大鳥居の前で記念撮影 右:厳島神社にて

 

今年度のサマースクールでは、2つの食糧関連企業の見学も行いました。

5日目となる8月2日には、竹原市に本社のあるフルーツジャムメーカーのアヲハタ株式会社を訪れました。アヲハタジャムの特徴や工場の概要を映像で学んだ後、ジャム工房でジャム作りを体験することができました。

国際サマースクールの様子

左:ジャムデッキ内の様子 右:ジャム作りをする参加者

国際サマースクールの様子

左:ジャム完成 右:ジャムデッキ前で集合写真

 

もう一つの企業見学として、7日目(8月4日)には、東広島市に本社のある精米機メーカー株式会社サタケを訪れました。
社内を案内していただいた方から、精米機開発の歴史や精米機で蓄積された技術が、最近では高層ビルのエレベーターや新幹線のモーターに応用されていることを教えていただきました。

国際サマースクールの様子

サタケ本社内見学の様子

国際サマースクールの様子

左:レトルト加工設備を見学 右:会社の方からさまざまなご説明をいただきました

    

サマースクール最終日となった8月4日の午前中にはパネルディスカッションが行われ、参加者らは母国での研究テーマについて発表し、本研究科の教員や大学院生らと活発に議論しました。
このパネルディスカッションでは、サマースクール参加者だけでなく、留学生を含む本研究科の学生も研究発表を行い、発表者は互いに刺激を受ける貴重な場となりました。

国際サマースクールの様子

パネルディスカッション会場の様子

国際サマースクールの様子

サマースクール参加者による研究紹介

 

最終日の午後からはフェアウェルセレモニーがおこなわれ、参加者らは植松研究科長から修了証書を受け取りました。

国際サマースクールの様子

左:植松研究科長から修了証書を受け取る参加者 右:セレモニー終了後の集合写真

 

セレモニー終了後は、広島大学内のカフェテリアでフェアウェルパーティを開催しました。参加者らは浴衣の着付けも体験し、アシスタントの学生や教職員達と別れを惜しみつつ、更なる交流を深めました。

翌日の5日、参加者らは1週間の充実したサマースクールを終え、広島空港、福岡空港および関西空港から帰国の途に就きました。

国際サマースクールの様子

左:長澤和也副研究科長の挨拶 右:フェアウェルパーティー会場の様子

国際サマースクールの様子

左:初めての浴衣も体験しました 右:サマースクールの感想を述べる参加者

国際サマースクールの様子

左:プログラムワーク担当の先生達と記念撮影 右:広島空港から帰国の途に就く招聘者

参加者の感想

〇ガジャ・マダ大学(インドネシア)からの参加者
This program is very beneficial for us to know not only Hiroshima but also the laboratory techniques.

〇東海大学(台湾)からの参加者
I really enjoy this exchange program not only the study but also the culture in Japan.


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