第5回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

平成24年11月3日(土)、広島大学ホームカミングデーの日に、大学院生物圏科学研究科において「第5回生物圏科学研究科食料・環境問題国際シンポジウム」を開催しました。本年のテーマは、“東アジアの持続可能な農業を目指した研究の進歩”でした。

シンポジウムの様子

左:総合司会の吉村幸則副研究科長
右:谷口幸三研究科長の挨拶

 

第1部では、Arif Wibowo先生(インドネシア ガジャ・マダ大学)による「土壌の病害抑止力の向上によるバナナ萎凋病の持続可能な管理」とSutkhet Nakasathien先生(タイ カセサート大学)による「持続可能な農業生産と環境を構築するための科学の連携:タイのキャッサバ生産を例として」のご講演をいただきました。

シンポジウムの様子

左:インドネシア ガジャ・マダ大学のArif Wibowo先生
右:Wibowo先生講演の司会・通訳の長岡俊徳准教授

シンポジウムの様子

左:タイ カセサート大学のSutkhet Nakasathien先生
右:Nakasathien先生講演の司会・通訳の和崎淳准教授

 

第2部は、王 良原先生(台湾 東海大学)による「台湾における養豚場の排泄物と汚泥の集中リサイクルシステム」と、矢野 泉先生(大学院生物圏科学研究科)による「日本における食品リサイクルループの現状と課題」のご講演でした。

シンポジウムの様子

左:台湾 東海大学の王 良原先生
右:王先生講演の司会・通訳の河上眞一准教授

シンポジウムの様子

左:生物圏科学研究科の矢野泉准教授
右:矢野先生講演の司会の山尾政博教授

 

ご講演を通じて、作物生産を持続可能とするための土壌作りの取り組み、有用資源である家畜からの排泄物を水資源を大切にしながらリサイクルするシステムの構築、食品を無駄なく適正にリサイクルする必要性など、各国のアイデアを学ぶことができました。こういった適正な農業・食料生産の循環を維持するための科学と農業現場を結集させる取り組みも伺うことができました。

シンポジウムの様子

左:シンポジウム会場の様子
右:活発な質疑応答も行われました

 

多数の同窓生、名誉教授、市民、在学生、教職員に参加していただき、活発な意見交換を行って、東アジアの持続可能な農業を考察する有意義な機会となりました。

また、シンポジウムの間に、2011年度研究科長裁量経費助成研究成果のポスター発表も実施し、シンポジウム参加者の皆様には研究科で行われている研究にも関心を持っていただきました。

シンポジウムの様子

同時開催された2011年度研究科長裁量経費助成研究成果のポスター発表

シンポジウムの様子

左:総合討論の様子
右:シンポジウム終了後、研究科長や司会の先生らとともに記念撮影

シンポジウムの様子

同日夜に行われた夕食会の様子

お問い合せ先

大学院生物圏科学研究科 吉村 幸則
Tel:082(424)7958 / E‐mail:yyosimu@hiroshima‐u.ac.jp (@は半角に変換してください)


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