第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

平成28年11月5日(土)、生物圏科学研究科主催「第9回食料・環境問題国際シンポジウム」を開催しました。

今年度のシンポジウムは、広島大学インキュベーション研究拠点「日本型(発)畜産・酪農技術開発センター」と「日本食の機能開発センター」との共催で行われ、「東南アジア・アフリカ諸国を取り巻く課題と持続可能な食料生産」をテーマに国内外から4名の講師をお招きし、学内外から名誉教授、同窓生、在学生、教職員など100名あまりが参加しました。

シンポジウム冒頭には、タイのコンケン大学農学部との部局間国際交流協定締結も行われました。

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

国際交流協定書を手にするコンケン大学のMonchai Duangjinda農学部長(左)と吉村幸則生物圏科学研究科長(右)

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

シンポジウム総合司会の実岡寛文副研究科長

その後、吉村研究科長の挨拶に続き、前半はフィリピン大学ビサヤ校(フィリピン)のErlinda Cruz Lacierda先生とコンケン大学(タイ)のMonchai Duangjinda先生、休憩をはさんだ後半には、ミニヤ大学(エジプト)のAhamad Mekawy先生と本研究科の加藤範久先生から、それぞれご講演を賜りました。
 

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

Erlinda Cruz Lacierda先生の講演「東南アジアの養殖漁業における化学薬品の使用:私たちは懸念すべきか?」

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

講演司会・通訳の河合幸一郎教授

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

Monchai Duangjinda先生の講演「気候変動に対応する家畜生産の研究戦略」
 

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

講演司会・通訳の小櫃剛人教授

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

Ahamad Mekawy先生の講演「エジプトナイル・デルタ地帯における土壌の塩類化の現状とその管理」
 

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

講演司会・通訳の上田晃弘准教授

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

加藤範久先生の講演「日本の発酵食品とプレバイオティックスにおけるパラダイムシフト:麹菌プロテアーゼのビフィズス菌増殖促進作用の発見」

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

講演司会・通訳の島本整教授

また、シンポジウムの休憩時間には、2015年度研究科長裁量経費による研究助成成果(3課題)と研究科の国際学会発表支援による学生の成果報告(16課題)のポスター発表も実施されました。

 

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

ポスター発表の様子

近年、地球温暖化や異常気象などの気候変動、環境汚染など様々な環境要因により、農作物、畜産物および水産物の生産性の低下が危惧されています。東南アジアやアフリカ諸国では、これらの環境要因や急激な人口の増加により、安全な食料の安定的な生産、さらには健康な生活を営む上で欠かせない栄養性ならびに機能性の高い食品の確保などの食料安全保障が重要な課題となっています。

このような状況の中、本シンポジウムでは、東南アジアやアフリカ諸国で生じている食料生産の課題とそれに向けた取り組みや、安全・安心で機能性の高い食品の開発研究を通じた持続的な食料生産のありかたについての情報を共有するとともに、活発な意見交換と討論を行いました。

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

各講演後の質疑応答(総合討論司会:Lawrence M. Liao准教授)

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

参加学生らからの質問に答える講演者

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

講演者からの活発な意見交換も

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

長岡俊徳実行委員長による閉会の挨拶

シンポジウム終了後に会場を移して行われた懇親会では、4名の講演者へ研究科長から感謝状が贈られました。
 

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

感謝状を手にするMonchai Duangjinda先生と研究科長

第9回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

懇親会後の集合写真
 


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