第6回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

平成25年11月2日(土)に、広島大学ホームカミングデーの生物生産学部・生物圏科学研究科企画が開催されました。

冒頭で谷口幸三研究科長から学部・研究科の近況報告があり、続いて客員教授就任式、第6回食料環境問題国際シンポジウム、平成24年度研究科長裁量経費助成研究成果報告会が行われました。

シンポジウムの様子

左:谷口研究科長の挨拶
右:総合司会の吉村幸則副研究科長

 

本学部前身の水畜産学部を昭和33年にご卒業された熊井英水先生と昭和44年にご卒業された坂田明先生には本年10月から本研究科の客員教授に就任していただいており、この日行われた就任式でのご挨拶では、熊井先生からクロマグロの完全養殖の成功と市場への流通に至るまでのご苦労を伺い、生産現場へ貢献するための実際研究の大切さをご教授いただきました。

坂田先生からは科学の成果が社会と人間生活に結びつくことの大切さを伺い、その橋渡しに努めてくださるというお話をいただきました。本学部をご卒業になられた偉大な先生方のご指導とご助言をいただき、私たちの「学ぶ気持ち」と「研究の意欲」がますます高まりました。

シンポジウムの様子

研究科長から両先生へ辞令交付

シンポジウムの様子

就任式での熊井先生(左)と坂田先生(右)の挨拶

 

就任式に続き、食料環境問題国際シンポジウムが「東南アジアと日本における水産資源の利用と保全」をテーマに開催されました。

シンポジウムでは、アイルランガ大学(インドネシア)のSri Subekti先生から「海産魚媒介性蠕虫人畜共通感染症:公衆衛生リスクか?」、カセサート大学(タイ)のSuchai Worachananant先生から「タイにおける海洋保護管理区域:その挑戦と問題解決」、本研究科の海野徹也准教授から「持続的漁業生産に向けた放流;広島湾のクロダイから学ぶ」というご講演を賜りました。

シンポジウムの様子

左:山尾政博副研究科長による国際シンポジウムの開会挨拶
右:アイルランガ大学のSri Subekti先生

シンポジウムの様子

左:アイルランガ大学のSri Subekti先生講演の様子
右:Sri Subekti先生講演の司会・通訳の河合幸一郎教授

シンポジウムの様子

左:シンポジウム会場の様子
右:カセサート大学のSuchai Worachananant先生

シンポジウムの様子

左:Suchai Worachananant先生講演の司会・通訳の小池一彦准教授
右:カセサート大学のSuchai Worachananant先生講演の様子

シンポジウムの様子

左:生物圏科学研究科の海野徹也准教授
右:参加者からの質問も

 

自然環境や気候が異常に変動している中で、水産資源の資源は減少し、また水産生物の疾病が食料の安全性にも影響するなどの問題が発生しています。ご講演を基調に、各国の課題や取り組みの情報を交換し、持続的な水産資源の利用と保全のあり方について活発な討論が行われました。

シンポジウムの様子

左:講演者との質疑応答
右:総合討論司会のLawrence M. Liao准教授

シンポジウムの様子

総合討論では、参加者と講演者らとの活発な意見交換が行われました

 

ロビーにて開催された研究科長裁量経費助成研究成果報告会では、3課題の研究成果がポスター発表されました。

本企画へは、同窓生、名誉教授、市民、学内の学生・教職員ら、70名余りが参加しました。

シンポジウムの様子

ロビーで行われた研究科長裁量経費助成研究成果報告のポスター発表

シンポジウムの様子

同日夜に行われた夕食会の様子

お問い合せ先

大学院生物圏科学研究科 吉村 幸則
Tel:082(424)7958 / E‐mail:yyosimu@hiroshima‐u.ac.jp (@は半角に変換してください)


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