第8回生物圏科学研究科 食料・環境問題国際シンポジウム

平成27年11月13日(金)、生物圏科学研究科主催「第8回食料・環境問題国際シンポジウム」を開催しました。

今年度のシンポジウムは、「広島大学日本型(発)畜産・酪農技術開発センター」と「広島大学日本食の機能開発センター」との共催で行われ、「安全な食料の持続的生産」をテーマに国内外から4名の講師をお招きし、在学生、教職員など約100名が参加しました。

シンポジウム冒頭には、研究科長の挨拶に先立ち、カナダのアルバータ大学農学・生命・環境学部との部局間国際交流協定締結も行われました。

シンポジウムの様子

左:アルバータ大学農学・生命・環境学部の説明
右:国際交流協定書を手にするアルバータ大学の大場真人教授(左)と植松一眞生物圏科学研究科長(右)

シンポジウムの様子

左:シンポジウム総合司会のLawrence M. Liao准教授
右:植松研究科長の開会挨拶

 

その後、シンポジウム実行委員長の佐久川弘副研究科長による趣旨説明に続き、前半はアルバータ大学(カナダ)の大場真人先生とNoreen Willows先生、休憩をはさんだ後半には、カセサート大学(タイ)のMasubon Thongngam先生と本研究科の小櫃剛人先生から、それぞれご講演を賜りました。

シンポジウムの様子

左:大場先生の講演「反芻動物からのメタン放出を抑制する新規な方法」
右:講演司会・通訳の杉野利久准教授

シンポジウムの様子

左:Noreen Willows先生の講演「アメリカ先住民のコロンブス(アメリカ到着)以前の園芸法」
右:講演司会・通訳の長岡俊徳准教授

シンポジウムの様子

左:Masubon Thongngam先生の講演「グルテンの食品製造・加工における役割およびグルテンフリー食品の開発」
右:講演司会・通訳の加藤範久教授

シンポジウムの様子

左:小櫃剛人先生の講演「ウシに対する代替飼料としてのイネの評価と利用」
右:講演司会・通訳の上田晃弘准教授

 

急増する世界の人口に対し、十分かつ安全な食料をどのように確保するかは人類に課せられた直近の大きな課題です。
人類の生存に欠かせない食料は、農作物、畜産物、天然資源および養殖の水産物として供給されています。

しかしながら、近年の地球温暖化、異常気象、環境汚染によって各地域の伝統的な農作物が栽培に適さなくなり、世界的には農地の砂漠化が進行し、農地や沿岸域の汚染も続いています。私たちはこのような状況のなかで、安全で環境にやさしい手段で持続的な食料生産を行っていく必要があります。本シンポジウムでは、食料の健全で安定的な生産に関する具体的な方策についての情報を共有するとともに,将来に向けた提言やシンポジウム参加国間の技術および教育などの国際協力について活発な意見交換と討論を行いました。

シンポジウムの様子

左:各講演後の質疑応答
右:総合討論司会の佐久川弘副研究科長

シンポジウムの様子

参加学生らからの質問に答える講演者

シンポジウムの様子

左:研究科教員との活発な意見交換も
右:吉村幸則副研究科長による閉会の挨拶

 

また、シンポジウムの休憩時間には2014年度研究科長裁量経費助成研究成果のポスター発表も実施され、3課題の研究成果が発表されました。

シンポジウムの様子


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