2016年1月~12月出版

Species Diversity of Animals in Japan

● Motokawa, M. & H. Kajihara
大塚攻(第22章 Copepod diversity in Japan: recent advances in Japanese copepodology (pp565-602)を分担執筆)
● Springer(2016年12月)

日本の動物相の特徴、成立プロセス、各分類群の構成要員の詳細なリストや動物地理について最新の情報を満載した。日本の海洋生物学の発展のために貢献している生物生産学部附属練習船「豊潮丸」もこの本の中で紹介されている。

Species Diversity of Animals in Japan

『養鶏に新時代が来た』

● 重田 三喜人 編著
重田 三喜人・後藤 悦男・*都築 政起・後藤 直樹(著)
(*序文:日本鶏、国産鶏の解説(p.1-5)、第二部:日本鶏資源保存・発掘(p.89-154)を執筆)
● 一粒書房(2016年10月)

スーパーマーケット等で普通に販売されている鶏卵・鶏肉は、その生産の大元の90%以上を海外に依存している。本書では、輸入に依らず、国産鶏により鶏卵・鶏肉の自給率を上げようと努力している(して来た)人物や組織の取り組みを紹介している。また、日本固有のニワトリである「日本鶏」についても解説を行っている。

養鶏に新時代が来た

『Rhodolith/maerl beds: A Global Perspective-Rhodolith/maerl beds (石灰藻球の藻場) の世界的展望』

● Riosmena-Rodriguez, R., Kendrick, G. & Aguirre, J.
 「Chapter 14. Western Pacific - 14章.西太平洋」加藤亜記 他3名
● Springer (2016年10月)

- 世界4大藻場の1つRhodolith bedsの学際的な解説書
Rhodolith(赤い石の意味)とは、非固着性の無節サンゴモ(紅藻類)で、石灰質を体に沈着する海藻類の1つである。日本語では、石灰藻球あるいはサンゴモ球などと呼ばれる。このrhodolithが堆積した地形は、rhodolith bed,Lithothamnion-bank,マサゴ原などと呼ばれ、潮間帯から水深100m以深まで分布が確認されている。こうした地形は、海藻藻場、海草藻場、サンゴ礁の石灰藻群集に匹敵する、世界4大藻場の1つとも言われており、多くの動植物に住み場所を与えるとともに、炭酸カルシウム生成などにより炭素循環にも貢献している。一方で、rhodolithは土壌改良剤maerlとしての商業的な利用もある。しかし、rhodolithへの気候変動や海洋酸性化に対する脆弱性も懸念されている。こうした点について最新の内容が紹介されている。(北西太平洋のおもなRhodolith bedsは、南島原市「白洲」や済州島など)

(※詳細はSpringerのHPをご覧ください)

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『顕微鏡より見やすい・かわいい微生物イラストキャラ図鑑』

● 長沼 毅(監修)
● 東京書店(2016年8月)

小さすぎて見えない。でも私たちの回りにいて、いろいろな働きをしている微生物たちを顕微鏡で見るよりも愛らしく、教科書で調べるよりも面白く紹介するイラスト図鑑。「真菌」「原生生物」「細菌」「ウィルス」の4ジャンルから私たちにかかわりの深い微生物をフィーチャー。私たちへ関わりや、働きなどのほか、善玉なら増やし方やとり入れ方、悪玉ならやっつけ方や予防方法なども解説します。監修は、科学界のインディージョーンズとしておなじみ、長沼毅先生。小さな小さな生き物たちに秘められたおどろきのパワーに目が離せません!

(東京書店サイトより)

著書画像

『生命の始まりを探して 僕は生物学者になった』

● 長沼 毅 著
● 河出書房新社(2016年7月)

深海、砂漠、北極&南極、地底、そして宇宙へ……“生物学界のインディ・ジョーンズ”こと長沼センセイが、極限環境で出会ったフシギな生物の姿を通して「生命とは何か?」に迫る!

(河出書房新社サイトより)

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『低温環境の科学事典 』

● 河村公隆 他編
 相川祐理・青木 茂・青木周司・青木輝夫、・浅野行蔵・*戸田 求 他(著)
(*6章 永久凍土と植生  北方林における熱・水収支(p187−188)、北方林における物質生産(p193−194 )を分担執筆)
● 朝倉書店(2016年7月)

人間生活における低温(雪・氷など)から、南極・北極,宇宙空間の低温域の現象まで、約180項目を環境との関係に配慮しながら解説。物理学、化学、生物学、地理学、生態学、地質学など学際的にまとめた低温科学の読む事典。

(朝倉書店ウェブサイトより)

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『milsil(ミルシル)9巻4号(2016)特集=生物毒』

●船山 信次・浅川 学* 他 (著)
*「麻痺性貝毒の不思議-毒はどこからやってくる?」を分担執筆(p.8-10))
● 国立科学博物館(2016年7月)

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『ふしぎな世界を見てみよう!猛毒生物 大図鑑 』

●長沼 毅 (監修)
●高橋書店(2016年6月)

思わずびっくり 「猛毒生物って、こんなにいるの!?」

毒のある生き物というと、ヘビやクモなどを想像しがち。でも、世界にはおどろくほどたくさんの猛毒生物がいるのです。

触るだけで危険なサル
するどい牙で咬みつく魚
シイタケそっくりの毒キノコ

……などなど
おそろしくも興味深い、猛毒生物の情報たっぷりの一冊です。

(高橋書店ウェブサイトより)

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『宇宙人っているの?』

長沼 毅 作/吉田尚令 絵
● 金の星社 (2016年6月)

宇宙には、地球に似た星がたくさんあるらしい――
どんな生きものがいるか、想像してみよう

宇宙に生きものがいるとしたら、どんな姿をしているだろう。宇宙にあるたくさんの星の環境から、どんな生きものが存在する可能性があるか想像してみよう。生物学者・長沼毅と絵本画家・吉田尚令が贈る本格宇宙絵本!

(金の星社サイトより)

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『milsil(ミルシル)9巻3号(2016)特集=海藻-海の植物のしたたかな生き方』

●北山太樹・川井浩史・神谷充伸・加藤亜記*他 (著)
*「生きた石になる海藻-石灰藻の生存戦略と海の環境」を執筆(p. 14-16))
● 国立科学博物館(2016年5月)

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『現代思想 2016年5月号 特集=人類の起源と進化-プレ・ヒューマンへの想像力』

●養老孟司・山極寿一・赤澤威・長沼毅* 他 (著)
*「ヒトの体と心のなりたちについて」を分担執筆(p.68-82))
●青土社 (2016年4月)

私たち現生人類の起源はどこにあるのか?
ことばの起源、暴力と共生の関係など、現在、人類進化にかかわる議論が活発に行われている。先史時代の現生人類や他の「ヒト」でもありえた可能性を議論することで、現在の私たち、そして人間以後の思考の可能性にまで迫る試み。

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『現代思想 2016年6月臨時増刊号 総特集=微生物の世界』

●山内一也・藤田紘一郎・長沼毅* 他 (著)
*微視の視点から-「微生物はなぜ小さいのか」を分担執筆(p.40-61))
●青土社 (2016年5月)

 

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『科学者の目、科学の芽』

● 岩波書店編集部・編
*長沼 毅(分担執筆)
「酒と氷とリケジョとリケジィ」 (p.58~61)
● 岩波書店(2016年4月)

えっ、これどうなっているの? 科学者は日々の生活の中で見つけた小さな不思議もとことん追究する。子どもとの会話から、一枚の紙から、旅先で出会った光景から、科学的な見方や考え方で、新鮮な驚きの世界を見つけだす。楽しい発見を綴った36篇のエッセイから、科学者たちの愛すべき生態や真摯な姿が垣間見える。

 (岩波書店サイトより)

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『10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」』

● 河出書房新社編集部 編
*長沼 毅(分担執筆)14歳に薦める本(p.76~81)
● 河出書房新社(2016年1月)

本好き30人が「親も先生も薦めない本かもしれないけど、これだけは若いうちに読んでおくべき」と思う一冊を紹介。感動、恋愛、教養、ユーモア……様々な視点からの読書案内アンソロジー。

(河出書房新社サイトより)

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