2011年1月〜12月出版

『私たちは進化できるのか -凶暴な遺伝子を超えて-』

● (著)長沼 毅
● 廣済堂出版 (2011年12月)
    
−人類は地球の覇者ではない。
ごく狭いエリアに文明の砦を築き、必死でサバイバルしているにすぎないのだ。間もなく氷期が到来すると、文明はひとたまりもなく崩壊してしまうだろう、私たちが進化できないかぎり…。

世界中の極限環境を訪ね、生命とは何かを探求してきた長沼毅准教授が、人類の未来に警鐘を鳴らす。

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『生命・食・環境のサイエンス』

● (監修)江坂 宗春
● 共立出版株式会社 (2011年11月)
 
− 広島大学生物生産学部・大学院生物圏科学研究科の教員が共同執筆した、生命・食・環境のサイエンスをわかりやすくひも解く概説書です。

各章は数ページに抑え、どこからでも読める構成になっています。それぞれに多様なキーワードを盛り込み、キーワード検索からも学べるように工夫されています。

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『14歳の生命論―生きることが好きになる生物学のはなし』

● (著)長沼 毅
● 技術評論社 (2011年11月)
 

- 生きるって、どういこうとでしょう。
我々にとって最も根本的なこの問いに答えるのはなかなか難しいことです。もし14歳前後の中高生にこの問いを投げかけられたら……。

生命というものがいかに奇跡的で面白い現象であるか、14歳の読者にも親しめるよう、漫画やアニメの物語をベースに、最先端の科学のはなしをちりばめながら語ります。もちろん大人が読んでもおもしろい、21世紀の「生物学/生命論のススメ」です。

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『アユの科学と釣り』

● 片野修・海野徹也・谷口順彦(編著)
● 学報社(2011年10月)

・人工種苗と放流
担当執筆 海野徹也.p 17-28.
・アユの生態防御を考える
担当執筆 古澤修一.p 52-60.
・アユが眺めている世界
担当執筆 海野徹也.p15-16.
・アユの年輪とT先生たち
担当執筆 海野徹也.p48-49.
 
- アユ釣り愛好家であり魚類学者・研究者である著者22名による『アユ学』エッセイ。本研究科からは海野徹也准教授と古澤修一教授が執筆。

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『形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか―』

- ヒマワリの花はなぜきれいな螺旋を描いているのか?シマウマや熱帯魚はどうして「アニマル柄」なのか?数学者もビックリした蜂の巣の六角形構造とは?最先端の研究である進化発生学の成果を援用しながら、「生命が織り成す形」の法則性を探り、個体の発生プロセスに進化のダイナミズムを見出す、生物学の新しい冒険!

生物の形態学が苦手な著者が、生き物のカタチの背景にルールを検証しつつ、生物進化の法則性を探る。生物学(バイオロジー)と対をなす「生命学」(メタバイオロジー)試論の最前線。

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『メジナ 釣る?科学する?』

● 海野徹也・吉田将之・糸井史朗(編著)
● 恒星社厚生閣 (2011年7月)
 

2-5. 巨大クロメジナの正体 ~年齢と生き様にせまる~
担当執筆 海野徹也 p81-86.
3-5. オキアミのない国のメジナ釣り ~新しい釣りがみえてくる~
担当執筆 斉藤英俊 p116-112.
5-1. メジナの眼 ~どれだけ見える?~
担当執筆 海野徹也 p158-167.
5-2. 分子からみたメジナの眼 ~色はわかる~
担当執筆 国吉久人 p168-174
5-5. メジナのこころをよむ ~なぜ釣れなくなるのか?~
担当執筆 吉田将之 p191-199
6-2. 資源保護先進国に学ぶ ~オーストラリアのライセンス制度~
担当執筆 斉藤英俊 p211-215.

- 本研究科発ともいえるメジナ大全。海野と吉田先生らが編集、斉藤先生、国吉先生も執筆に参加。魚類研究者、釣り名人、釣具開発者、釣り愛好者らが、メジナについて熱く語り、その魅力を存分に引き出した、いたいわばわが国初のメジナ解体新書。釣りから科学へ、科学から釣りへ、探求することの面白さを感じることができる。プロ野球選手の城島健司、ロックバンドMONGOL800の高里悟の各氏も執筆。オビには“さかなクン”のすてきな推薦のイラストつき。

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『世界をやりなおしても生命は生まれるか』

● (著)長沼 毅
● 朝日出版社 (2011年6月)
 

- 生命とは何か? 生命は「なぜ」存在するのか?謎の深海生物、生物進化、人工生命、散逸構造、そして地球外生命まで。 想像を超えた世界に、その答えの
手がかりはある・・・

著者が広島大学附属学校(福山中・高等学校)の高校生と対話し、生命という「とびっきり大きな問題」に挑みました。驚くべき知見とサイエンスの迫力に満ちた熱いセッションの記録です。

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『多田富雄の世界』

● (編)藤原書店編集部
● (著)多田 富雄他、95名(古澤 修一を含む多田 富雄氏の友人や教え子達)
● 藤原書店 (2011年4月)(ISBN978-4-89434-798-4)
 

- 国際的免疫学者であり、また、能や文学を通して人文学の世界にも影響を与えた多田富雄氏は昨年4月に亡くなられた。この本は多田富雄の世界について、氏の残した言葉と共に、氏の友人や教え子達が氏から影響を受けた思いを寄せた本である。「理系の学生はシェークスピアを読め、文系の学生は相対性理論を読め」という、自然科学と人文学の統合を説いた多田富雄という教養人から影響を受けた総勢95名の方々が、氏の世界観について語っている。本研究科の古澤修一教授も、多田富雄氏から戴いた人生の宿題について、その思いを寄せている。

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『浅海域の生態系サービス~海の恵みと持続的利用(水産学シリーズ16)』

●(編)小路 淳、堀 正和、山下 洋
●(著)編者の他11名
● 恒星社厚生閣(2011年3月)
   (ISBN 978-4-7699-1244-6)

- 「生態系サービス」という言葉が、近年広く使われるようになりました。本書ではその定義はもとより、将来にわたって海からの恵みを持続的に利用するために何が必要かといった応用的課題まで、実例をもとに簡潔に解説されています。

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『都市と農村 -交流から協働へ-』

● 橋本 卓爾、山田 良治、藤田 武弘、大西 敏夫 (編)
●  編者の他、安部 新一、宇田 篤弘、内藤 重之、辻 和良、岸上 光克、熊本 昌平、片岡 美喜、大浦 由美、湯崎 真梨子、楊丹?、櫻井 清一、細野 賢治※ (著)
● 日本経済評論社 (2011年3月) 

※「タイのアグロツーリズム(第17章)」を担当

- 分離・対立から連携・協働へ。都市と農村の新しい関係性が模索されているなか多角的な視点から両者のあり方を理論的・実証的に検討する。

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『フローチャート標準生物学実験』

● (編者) 標準生物学実験編修委員会
● (著者) 奥田 敏統、久我 ゆかり、櫻井 直樹、佐々木 晶子、土谷 彰男、富川 光、中坪 孝之、彦坂 暁、古川 康雄、椋田 崇生、山田 俊弘、和崎 淳 (50音順)
● 実教出版株式会社 (2011年3月)
(ISBN 978-4-407-32199-9)

-本書は、大学での教養教育をはじめとする基礎的な生物学実験での利用を想定し、「個体」、「組織・器官」、「分子・細胞」の3つの視点から、それぞれ4~8つの実験課題を紹介している。どの視点からでも、動物と植物を材料とした課題を含んでいるので、それぞれの特徴だけでなく、動植物に見られる共通性を知ることもできる。実験の流れをフローチャート形式で示している点が本書の大きな特徴となっており、必要な材料さえあれば、誰でも容易に実験に取り組めるように配慮されている。なお、本書は総合科学部生物系教員を中心に構成した編修委員会において3年にわたる編集作業を経て作成したものであり、平成23年度より教養教育「生物学実験」「生物学実験法・同実験」でテキストとして使用することとなっている。

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『微生物の生態学』

● 日本生態学会 (編)
● 大園 享司、鏡味 麻衣子 (担当編集)
● 長沼  毅、中井 亮佑※、他 (著)
● 共立出版株式会社 (2011年3月)

※第6章「辺境の微生物」を担当
 

- 多様化する生態学の第一線で活躍している研究者を執筆陣に迎えた教科書シリーズ「現代の生態学」の第11巻。微生物生態学のフロンティアを集大成し、展望することを目として編纂された。主に2000年以降に発表された、微生物生態学の最新の知見を紹介・解説している。

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『イラストでみる獣医免疫学』 -免疫疾患の仕組みから治療まで-

- 獣医学、比較免疫学の分野では、今までにも、人間の免疫学を中心として執筆した内容に獣医関係の内容を追加して書かれた本はありました。しかしながら、獣医学の領域で免疫学の基礎から臨床までを解説した内容は、今までにありませんでした。本書は獣医学および比較免疫学、生物学を学ぶ学生諸君、およびそのような領域で既に社会で活躍されている方々に対して、基礎から臨床までわかりやすく解説した内容になっています。

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Global Change: Mankind-Marine Environment Interactions

● Ceccaldi, H.-J. Dekeyser, I. Girault, M. Stora, G. (編)
● Springer Science. (2011年1月)
● T. Umino, E. Blanco Gonzalez, H. Saito H. Nakagawa. (分担執筆)

Problems associated with the recovery on landings of black sea bream (Acanthopagrus schlegelii) intensively released in Hiroshima Bay, Japan.の執筆を担当


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