「たのしいから、おぼえる」をテーマに、救急医療について楽しく学ぶ「キュウキュウシンパイソセイフェス2026」が10月11日、広島大学霞キャンパスで開かれました。一般向けの「まつりエリア」では、音楽に合わせてダンスしながら胸部圧迫(心臓マッサージ)やAED(自動体外式除細動器)を体験するステージイベント、学生や研修医、医療従事者向けの「まなびエリア」では全国で活躍する救急医の特別講演や、気管挿管や縫合などの手技を実地に学ぶハンズオンなどの催しがあり、家族連れなど約500人の来場でにぎわいました。
心停止は、居合わせた人による胸部圧迫とAEDの実施によって救命率が大きく向上しますが、「知識としてはあるけれど、いざというときに動けない」という声が少なくないことから、広島大学救急集中治療医学が、市民向け救急啓発・医療人材育成イベントとして初めて企画しました。
「まつりエリア」では広島大学病院の医師らでつくるダンスチームが「心肺蘇生ダンス」をレクチャーしました。1分間に100~120回とする胸部圧迫のリズムと、「胸のど真ん中 ひじ伸ばしたまま 押すだけでなく引くのも肝心」というラップに乗って、みんなで動作を練習。うまくできると笑顔が広がりました。
座談会では、杏林大学医学部の志賀隆特任教授、湘南鎌倉総合病院の山上博副院長・救命救急センター長、薬師寺慈恵病院の薬師寺泰匡院長、名古屋市立大学病院救急科の矢島つかさ助教が、医学生のころの思い出や医者になってよかったと思う瞬間などを話しました。「飲食店でのアルバイトが、飲酒している救急患者の対応に役立った」「回復した患者さんのありがとうという言葉がお金には代えられない喜び」などの話に会場から拍手が沸きました。
東京を拠点にアイドル活動をしている医師の「まいかぴ先生」のステージでは、1年に1度の健康診断や、感染症予防のための手洗い・うがい、歯磨き、睡眠を呼び掛ける歌詞を織り込んだオリジナル曲を歌い、踊って、会場を盛り上げました。
「まなびエリア」では、第一線の救命救急医が、人形のシミュレータを使って手技をレクチャー。心肺蘇生や救急外来診療、中毒診療などの最前線についての講演もありました。また、協賛企業や医療機関、大学が医療器材や活動内容を紹介するブースのほか、鶏料理や軽食の飲食コーナーも設けられ、家族連れなどが楽しいひと時を過ごしました。

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