病院新診療棟の開院記念式典が行われました

 広島大学病院の新診療棟オープンを前に、開院記念式典が9月1日、学内外の関係者約200人の出席する中で行われました。

左から栗原主席副病院長、茶山病院長、越智前病院長、浅原学長、関文科省文教施設企画部長、笠松県健康福祉局長、西村緑風会前理事長、戸澤緑風会理事長

 

 式典に先立ち新診療棟の玄関でテープカット。文部科学省大臣官房の関靖直文教施設企画部長、広島県知事代理の笠松淳也広島県健康福祉局長、一般財団法人緑風会の西村隆宏前理事長と戸澤滋憲理事長、浅原利正広島大学長、広島大学病院の越智光夫前病院長、茶山一彰病院長、栗原英見主席副病院長の8人が、はさみを入れて開院を祝いました。
 続いて正面エントランスに掲げられた日本画家小倉遊亀の代表作「径(こみち)」の陶板をはじめ、ご寄贈いただいた書画などの除幕式の後、施設を見学しました。

開院記念式典で式辞を述べる茶山病院長

 

 記念式典は広島市中区のホテルに会場を移して行われ、湯崎英彦県知事、松井一實広島市長にも駆けつけていただきました。
茶山病院長は「新しい診療棟の完成を機に、特定機能病院としての機能を一層発展させるとともに、高度先進医療を提供する地域の中核的医療機関として社会のニーズに応じた医療を提供できるよう職員一同全力を尽くします」と式辞を述べました。また浅原学長は「地域の医療機関との円滑な連携体制の下に、拠点医療機関としての機能を果たし、将来アジアのメディカルセンターの役割を担う施設として整備発展を目指して取り組みを進めてまいります」とあいさつしました。

記念講演する黒川清・政策研究大学院大学アカデミックフェロー

 

この後、政策研究大学院大学の黒川清アカデミックフェローによる「日本の課題、そして行くへ」と題する記念講演会を行いました。
新診療棟は免震構造の地上5階、地下1階の鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は3万8560平方メートル。医科、歯科の外来と中央診療施設を集約し、「グリーンホスピタル」をコンセプトに、自然光を取り入れたスペースや屋上庭園を整備しています。
中四国地方の国立大学では初めての「スポーツ医科学センター」を設置し、アスリートの競技力の医科学的な分析やトレーニング、治療も行います。また従来の4分の1の治療時間ですむ放射線照射装置の導入や手術室17室を備えています。新診療棟は9月20日に開院します。


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