ネパール人医師2人がてんかんセンターでJICA事業研修

 広島大学病院てんかんセンターと国際協力機構(JICA)が協力して実施する草の根技術協力事業「カトマンズと周辺地域におけるてんかん診断能力向上および地域連携強化事業」が始まり、2月4日から21日まで、2人のネパール人医師が広島大学病院で研修しました。

 参加したのは、カトマンズにあるアンナプルナ神経研究所(ANI)のシャラッド医師とシュリジャナ医師です。2人は脳神経内科、脳神経外科、小児科、看護部や生体検査部門での講義、手術室や病棟見学のほか、脳波判読や記録の技術を学んだり、症例検討会に出席するなど熱心に研修しました。最終日にはJICAの担当者も訪れ、2人に修了証を手渡しました。

 事業は、ネパールで、てんかんを正しく理解し、適切な診断・治療ができるよう医療従事者の教育・養成を進めることを目的に実施するもので、今回の研修はその第1弾です。今後は広島大学病院の医師、看護師らが診察の助言、指導を行うために現地を訪れるなど2年間の予定で、実施していきます。

てんかんセンター・脳神経外科 香川医師(右)から講義を受けるシュリジャナ医師(左)とシャラッド医師(中)

修了証を手にした両医師(中央2人)。右はJICA 中国 市民参加協力課の古川さん、左は香川医師


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