福島の復興支援に従事した児玉医師が出向報告(2020.7.2)

 広島大学では、福島県立医科大学から双葉地域の避難指示解除を見据え、帰還住民が安心して住み働ける環境を整備するための医療体制構築を目的として、同大学病院が設置した「ふたば救急総合医療支援センター」への協力依頼に対し、広島大学病院内に「福島医療支援センター」を設置、2016年10月から本院医師が出向し医療支援を通じて福島復興に協力しています。

 2020年4月から3カ月間の出向を終えた内分泌・糖尿病内科の児玉尭也医師が同年7月2日、木内良明病院長に米田真康診療科長同席のもと、出向の報告を行いました。木内病院長からはねぎらいの言葉が述べられ、児玉医師は福島での医療支援の状況を振り返りました。

 児玉医師は、地域医療を支えるため富岡町に開院した福島県ふたば医療センター附属病院などで診療に当たりました。赴任した直後に新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が出されましたが、「全国的に見れば、福島県は感染がそれほど広がらず自粛の意識も高かった」といいます。住民も少しずつ戻ってきていると実感、専門分野である糖尿病関係の相談も現地の医師から受けたとしています。同病院については「地域の中で大事な機能を担っています」と支援の重要性を訴えていました。

左から木内病院長、児玉医師、米田診療科長

左から木内病院長、児玉医師、米田診療科長


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