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大学院医系科学研究科の中島歩共同研究講座教授らによる「無血清培地で培養した間葉系幹細胞を用いた腎線維化抑制療法に関する研究開発」がAMEDに採択されました

国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募した令和3年度「再生医療実用化研究事業」に、広島大学大学院医系科学研究科の中島歩共同研究講座教授が研究開発代表者を務める研究課題が採択されました。

事業名:再生医療実用化研究事業
多能性幹細胞(iPS/ES細胞)、体性幹細胞等を用いて、再生医療等安全性確保法に従って実施する臨床研究
研究開発課題名:無血清培地で培養した間葉系幹細胞を用いた腎線維化抑制療法に関する研究開発
支援金額:40,000,000円/年 程度
支援対象期間:3年間

本研究事業は、倫理性及び科学性が十分に担保された質の高い再生医療の臨床研究や医師主導治験を実施する研究課題や、移植細胞の品質・安全性評価基準の策定に向けた研究課題など、再生医療における研究開発から実用化までの施策の総合的な推進を図り、我が国において最新の再生医療を世界に先駆けて本格的に実用化することを目指しています。

採択された「無血清培地で培養した間葉系幹細胞を用いた腎線維化抑制療法に関する研究開発」では、腎不全に至るリスクの高い慢性腎臓病患者に対して、無血清培地を用いて患者自身の脂肪組織から樹立した間葉系幹細胞を点滴静脈投与することで、腎不全への移行を抑制する臨床試験を実施します。

【研究代表者】
広島大学大学院医系科学研究科 幹細胞応用医科学共同研究講座教授・中島 歩

【分担研究者】
広島大学病院・教授・正木 崇生
広島大学病院・特任教授・上田 恵子
広島大学 原爆放射線医科学研究所・教授・東 幸仁
広島大学大学院医系科学研究科・教授・高橋 信也
広島大学大学院医系科学研究科・特任助教・石内 直樹

【分担企業】
株式会社ツーセル

【採択にあたっての中島共同研究講座教授のコメント】
日本の透析患者数は34万人を超え、年間1.5兆円を超える医療費を要しています。しかし、慢性腎臓病の進行を抑制する現在の治療法には限界があり、新規治療法の開発が望まれています。私たちは、間葉系幹細胞を用いて腎不全への移行を抑制する治療法について研究を行ってきました。さらに、2017年度からは、株式会社ツーセルとの共同研究で、治療法の開発研究を飛躍的に発展させることができています。本臨床試験を成功させて、「無血清培地で培養した間葉系幹細胞を用いた腎線維化抑制療法」をできるだけ早く慢性腎臓病患者さんに届けられたらと願っています。

【参考情報】
〇 令和3年度「再生医療実用化研究事業」(一次公募)の採択課題
 https://www.amed.go.jp/koubo/13/01/1301C_00002.html
〇 株式会社ツーセル
 https://www.twocells.com/

お問い合わせ先

大学院医系科学研究科 共同研究講座教授 中島 歩
TEL:082-257-1987 FAX:082-257-1987
E-mail:ayumu*hiroshima-u.ac.jp (*は半角@に置き換えてください)


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