広島大学が新型コロナワクチン接種に歯科医師派遣へ

 広島大学は2021年5月18日、新型コロナワクチンの接種会場に広島大学病院や大学院医系科学研究科、歯学部に所属する歯科医師を派遣する方針を発表しました。発表会見には木内良明病院長、津賀一弘副学長(医系科学研究担当)、谷本幸太郎歯学部長、柴秀樹主席副病院長、大毛宏喜副病院長が出席しました。

 高齢者へのワクチン接種がスタートする中、打ち手の確保が大きな課題となっています。厚生労働省は4月末、歯科医師がワクチン接種を行うことを特例として認める通知を出しました。これを受け、広島大学は全国の大学に先駆けて歯科医師を接種会場に継続的に派遣することを決めました。
 広島大学に所属する歯科医師は非常勤も合わせて216人。できるだけ多くの賛同を得て、まずは土、日曜日を含め常時10人以上を派遣できる体制づくりを進めています。

 歯科医師は口腔内の麻酔注射など日常的に行っています。厚生労働省の通知に基づき新型コロナワクチンの基礎知識、解剖学的知識、アナフィラキシーとその対応、接種の実技など感染症科の医師による研修を行った上で接種会場に派遣します。
 この日は模擬装置を使って歯科医師が上腕への筋肉注射を実習する様子も公開されました。

 木内病院長は「国難ともいえるコロナ禍に対し、広島大学として主体的に取り組み、担い手不足に悩む自治体などに提案していきたい」と述べました。歯科医師でもある津賀副学長は「ワクチン接種を迅速に進めるため、国立大学の歯学部として率先して貢献していく決意です」と力を込めました。

広島大学病院総務グループ

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