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【研究成果】B型肝炎は遺伝子型によって病態が異なることを解明~細胞および動物モデルの構築~

本研究成果のポイント

  • 種々の遺伝子型のB型肝炎ウイルスが感染・増殖する培養細胞および動物モデルを構築しました。
  • B型肝炎ウイルスは遺伝子型によってウイルス抗原の産生能、インターフェロンに対する感受性が異なっていました。
  • 構築した細胞および動物モデルは、B型肝炎の遺伝子型による病態の違いを解明する有効なツールとなります。

概要

 広島大学大学院医系科学研究科消化器・代謝内科学の今村道雄講師、寺岡雄吏助教を中心とした研究グループは、医療イノベーション共同研究講座 茶山一彰教授、米国NIHとの共同により、種々の遺伝子型のB型肝炎ウイルス(HBV)が感染・増殖する細胞および動物モデルを作成し、HBVの各遺伝子型による病態の違いを明らかにすることに成功しました。
これら構築した細胞および動物モデルは、B型肝炎の遺伝子型による病態の違いを解明する有効なツールとなると考えられます。B型肝炎患者の病態解明や新規治療薬開発に有効利用されることが期待されます。

本研究成果は、8月4日に「Journal of Hepatology」オンライン版に掲載されました。

論文情報

  • 掲載誌: Journal of Hepatology
  • 論文タイトル: Infection courses, virological features and IFN-α responses of HBV genotypes in cell culture and animal models
  • 著者名: Min Zhang, Zhensheng Zhang, Michio Imamura, Mitsutaka Osawa, Yuji Teraoka, Jason Piotrowski, Yuji Ishida, Vitina Sozzi, Peter A Revill, Takeshi Saito, Kazuaki Chayama, T Jake Liang
  • DOI: https://doi.org/10.1016/j.jhep.2021.07.030
【お問い合わせ先】

広島大学大学院医系科学研究科
消化器・代謝内科学
講師 今村 道雄
TEL:082-257-1728
FAX:082-257-1728
E-mail:mimamura*hiroshima-u.ac.jp
(注: *は半角@に置き換えてください)


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