[研究成果]呼吸音を可視化する電子聴診器を開発



広島大学病院の大下慎一郎講師、貞森拓磨助教、福島県立医科大学の谷川攻一副学長らの研究グループは、パイオニア株式会社と共同で、呼吸音を迅速かつ正確に評価できるコンピューター化電子聴診器を開発しました。

平成28年2月16日、本件について、広島大学霞キャンパスにおいて記者説明会を行いました。

記者説明会の様子 (左から、大下講師、貞森助教)

記者説明会の様子 (志馬教授)

呼吸音評価は主観的であり、正確な評価をするにはトレーニングを必要とします。その上、国際基準では呼吸音の周波数定義に重複があることも呼吸音評価を困難にしています。

今回、研究グループは音の長さ・周波数・強度からなる予測推定値を用い、ブラインド信号源分離法(観測された混合信号を分離して、混ざり合う前の元の信号を推定する技術)によって呼吸音の解析を行いました。また、生体から採取しデータベース化しておいた呼吸音テンプレートとの一致度を照合する手法を用いることにより、解析性能の迅速性・正確性を向上させました。

本研究成果はInnovation in Analysis of Respiratory Sounds(呼吸音解析における革新)のタイトルで、2016年2月16日17時(米国東部時間)、米国の医学誌Annals of Internal Medicineのオンライン版に掲載されます。

【お問い合わせ先】

広島大学大学院医歯薬保健学研究院

応用生命科学部門 医学分野 救急集中治療医学

Tel:082-257-5456(※平日昼間)

講師 大下 慎一郎

E-mail:ohshimos*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)

助教 貞森 拓磨

E-mail:sadamori*hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)



広島大学学術・社会産学連携室広報グループ

TEL:082-424-3701

E-mail:koho*office.hiroshima-u.ac.jp(注:*は半角@に置き換えてください)


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