バレーボールJTサンダーズ広島の選手にメディカルチェック

 2021年10月に広島大学病院と医療支援に関する協定書を締結したバレーボールのV.LEAGUE男子JTサンダーズ広島の選手たちのメディカルチェックが6月、本院で始まりました。7月にかけて、選手全員を対象に実施します。

 選手らは1、2人ずつ訪れ、心電図、心エコー、肺機能、体組成などの基礎的検査のほか、心肺運動負荷試験(CPX)という運動負荷をかけた検査に臨んでいます。血圧や心電図、呼気ガスを計測しながら自転車こぎをして運動負荷をかけた状態での心臓や肺の機能を調べます。負荷をかけるために徐々にペダルを重くして、限界まで漕いでもらいます。6月17日訪れた新井雄大選手は周囲の声援を受けながら力を振り絞って漕いでいました。

 これらの検査結果とアスリート用の問診表を合わせて、運動負荷時の内科的問題があるかどうかを検討し、個人の心肺能力のパフォーマンスアップに繋がるような医学的根拠に基づいたフィードバックを行っていきます。

 チームは5月初めに2021-2022シーズンを終え、リーグでは6位でした。新たなシーズンへ向け6月からトレーニングを始めた時期。チーフトレーナーの井上彰英さんは「これまでも健診はしているが、これからトレーニング強度も上げていくので、負荷をかけた上で心臓などの状態をしっかりチェックしてもらっている。安心して勝つための練習をできるようにしていきたい」と期待していました。

心電図を装着

心電図を装着

運動負荷試験

運動負荷試験


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