3グループを病院長表彰、「ファインプレー賞」には4人

 本院の医療サービスの向上や健全な病院運営の実現に貢献したとして3月27日、工藤美樹病院長から3グループに表彰状が授与されました。表彰は今回で26回目。また、昨年新設した重大インシデントになりえた事案に気づき、未然に防いだ「ファインプレー賞」は2人と2グループが受賞しました。

表彰されたのは以下の通り。

【コロナ病床清掃担当】
 新型コロナウイルス感染症患者の入院中、退院後の病床清掃では全国的に外部委託が多く業務拒否などの問題が起きていたが、本院では契約病院用務員の吉永浩司さん、河部眞理さんの2人がすべてを担当。病室は清潔に保たれ、看護師へ負担をかけることもなく、病院の機能維持に貢献した功績は大きい。

【irAE対策チーム】
 免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による免疫関連有害事象(irAE)は発見が遅れがちになり一部重篤になることもある。このため院内で医師や薬剤師らでチームを構築、連携する。対策マニュアルも作成、検査や対応を標準化し連携してのマネジメントを実践している。また患者向け副作用確認シートで患者指導などに活用している。

【薬剤師による入院前支援業務担当】
 術前中止薬について2021年度から入院前支援部門において薬剤師による薬剤確認を開始、さらに2022年度からは手術患者から生検や造影剤使用患者にも対象を拡大した。休薬不足による入院取り消しの回避に貢献。また、すべてのかかりつけ医療機関の処方を一元化した薬歴をカルテに記載、医師の負担軽減にも寄与した。

 ファインプレー賞は、医療安全管理部に提出されたインシデントレポートを評価し、「優れた気づきと行動によって、放置すれば重大インシデントに至った医療行動を防いだ」個人・チームを賞するものです。表彰されたのは、▽岡昂立さん(ECU)▽三浦里菜さん(4階西病棟)▽薬剤部(代表・小澤智紀さん)▽診療支援部画像診断部門(代表・楠田爽夏さん)-でした。

 表彰式では、工藤病院長が各グループの代表者や個人に表彰状と記念品を手渡し、「今後ともチームプレーで病院の発展に寄与してほしい」と称えました。


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