広島大学病院とインドネシアのヘルミナ病院グループは12月4日、ジャカルタで腎移植の協力に関する合意書に調印しました。2024年からヘルミナの拠点病院で腎移植手術の環境を整備するため、医師らの教育や設備の導入を進めていきます。
調印式にはヘルミナ病院グループのハスモロ社長、広島大学病院の工藤美樹病院長をはじめヘルミナ病院グループの幹部や医師、住友商事インドネシアの関係者ら計60人が出席しました。工藤病院長は「インドネシアの医療への貢献に向けスタートを切りました。ヘルミナ病院と広島大学の協力関係がますます強固なものになり、相互に発展していくことを祈念します」とあいさつしました。
広島大学と住友商事インドネシアは昨年4月に「インドネシア医療関連共同研究講座」を設置。その後1年かけて、インドネシアの医療向上に貢献する目的でニーズの調査をしてきました。並行して昨年10月には広島大学とインドネシア保健省、及び住友商事インドネシアの3社でインドネシア国内の医療に貢献する目的で本学医師が行う医療行為についてMOU(覚書)を締結。ヘルミナ病院グループには本年3月、広島に来ていただき、医療分野での連携を進めるMOUに調印しています。これらを基に今回の腎移植に関する基本合意にこぎつけました。今後さらに具体的な内容を協議し契約を締結していきます。
合意書に調印したハスモロ社長(左)と工藤病院長
腎移植プロジェクトの担当医師ら