家族や大切な人たちに宛てて、遺伝性がん患者がつづった思いを写真とともに伝えるパネル展「遺伝性がん当事者からの手紙」が5月31日まで、広島大学病院(広島市南区霞1-2-3)の診療棟3階エスカレーター横のホールで開かれています。
手紙のパネルは全部で23枚。週ごとにパネルを交換する予定です。今週展示しているパネルは12枚。乳がんを患う女性は、大型バイクの免許を取った達成感の大きさを伝え、バイクにまたがる写真とともに「人生は自分が思っているより長い!」と強調。10年でがんを克服し、フルマラソンや100キロマラソンに挑戦する女性は、ランニングする後ろ姿の写真に「特別な体と運命と、この世界を生きていく。」と力強く言葉を添えています。
広島大学病院ゲノム医療センター・遺伝子診療科が主催。パネルは共催の特定非営利活動法人クラヴィスアルクス(東京)が制作し、広島臨床遺伝研究会の協力も得て展示しました。遺伝性のがんや、遺伝子の検査の方法と検査によって分かる予防対策などを解説するパネルも掲示しています。