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骨髄移植受けた桑島さん、マジック披露 子どもたちに驚きと笑顔

 広島大学病院で昨年、骨髄移植を受けた福井県あわら市の特別支援学校教諭桑島康郎さん(28)が6月28日、診察に訪れた機会に、小児病棟でマジックを披露してくれました。自己肯定感を高めてもらうようマジックの普及にも努めています。

 杖がスカーフに、色とりどりのスカーフは花束に変わり、ばらばらのリングが一瞬でつながるなどのマジックを、子どもたちや家族約20人を前に披露し、病室にも配信。布をかけたテーブルが空中に浮かぶマジックでは、子どもたちも参加し、驚きの声が上がりました。割りばしが新聞と一緒に丸まったり、新聞を載せた紙コップが割りばし1本で浮いたりするマジックは、種明かしをしながら子どもたちに伝授。うまくできると笑顔が広がりました。

 桑島さんは免疫不全で入院していた小学4年生の時に見たマジックに感動したのをきっかけに、「同じ境遇の人を励ましたい」と独学でマジックの習得に努めます。今では500種以上をマスターし、公民館や福祉施設、小学校などを訪ね、驚きと興奮を届けています。福井大学大学院では、子どもたちが人前でマジックを披露すると自己肯定感が向上するとの研究論文をまとめました。

 広島大学病院には昨年5月から5カ月間入院。退院の際にも、病棟の子どもたちをマジックで楽しませてくれました。桑島さんは「小児病棟の子どもたちにはつらいことがたくさんあると思う。少しでも楽しんで、つらさを忘れる時間を作れたら」と話していました。


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