5年前に広島大学病院で骨髄移植を受けた静岡県の小学5年八木新歩(あらた)さん(10)が、父親の会社員隼世(はやせ)さん(42)と8月2日、診察に訪れた機会に小児病棟で大道芸を見せてくれました。二人は「NEW STEP」というコンビを組んで、地元静岡県でチャリティー公演を行い、本院小児科には2020年から毎年、寄付を続けてくださっています。
この日は白やピンク、黒などの細長い風船を組み合わせてミニーマウスを作るパフォーマンスや、振り回していた風船がステッキに変わったり、つぶれた空き缶が元に戻ったりするマジックを披露。新歩さんが、カップを回しながら10個のダイスを積み上げると、驚きの声が上がりました。
新歩さんは2019年に免疫不全で約7カ月入院し、骨髄移植を受けました。今は定期的に検診を受けながら、通常の生活に戻っています。隼世さんは20歳ごろからマジックに興味を持ち、9年ほど前からパフォーマンスを披露。新歩さんも小学2年から大道芸に取り組んでいます。新歩さんは「みんなが病気に負けずに頑張ってほしいと思ってパフォーマンスした。笑顔が見られてうれしたかった」と話してくれました。