ウズベキスタン共和国最高議会のヌリッディン・ムイディンホノヴィッチ・イスマイーロフ下院議長を団長とする一行17名が5月22日、広島大学病院を訪れました。
ウズベキスタン共和国では医療施設や機材の整備、サービス提供体制の向上などを目指した取り組みが行われており、広島大学病院の最先端医療機器や医療システムなどに関心を持たれ、視察を希望されました。
視察に先立ち、田中純子理事・副学長(霞地区・教員人事・広報担当)から広島大学の概要が説明され、ウズベキスタン共和国からの留学生4人とその指導教員も同席した意見交換が行われました。田中理事・副学長は「広島大学は「平和を希求する精神」を理念の一つに掲げている大学です。ウズベキスタン共和国の優秀な研究者、学生たちに、引き続き広島大学に来ていただきたい。友好関係の継続と発展につながっていくことを心より願っています。」と述べました。イスマイーロフ下院議長は「広島大学は自国のみならず世界のために貢献されている大学、病院と感じている。留学生を指導されている教員に感謝するとともに、広島大学とはこれからも医学交流を発展させていきたい。」と述べられました。現在、広島大学ではウズベキスタン共和国からの留学生が6人在籍し、うち4人が霞キャンパスで学んでおり、その留学生4人も意見交換に同席し、母国議員との交流に笑顔がこぼれました。
続いて、X線透視やCTなどの画像でからだの中を見ながら低侵襲の治療ができるハイブリッド型血管造影装置や、頭から足先まで高画質・短時間で撮影できるMRI装置、さらに外来患者の再診受付機などを視察しました。
広島大学とウズベキスタン共和国との交流は2019年5月に、ウイルス科学研究所と本学医学部が部局間国際交流協定を締結したことに端を発し、2020年2月にはトリノ工科大学タシケント校、2025年1月にはタシケント国立東洋学大学と大学間協定を締結しています。
今後、本学とウズベキスタン共和国の医療、医学における交流の発展が期待されます。


