がんについて、親子で楽しく学ぶ「がん防災フェスタ」が6月22日、広島市南区の県立広島産業会館でありました。広島大学病院小児外科が制作した、診察体験ができるVRゲームを初めてお披露目したほか、同科の佐伯勇医師が監修した広島県のご当地ヒーロー「安芸戦士メープルカイザー」のショーなどに、家族連れの笑顔が広がりました。
VRゲーム「VRしんさつ室」は、研修医に手伝ってもらいながら、おなかや胸が痛い人、熱のある人を問診する内容。「きょうはどうしたの」「アレルギーはある」などと尋ねながら、聴診器を当てるなどして病気を特定していきます。体験した子どもからは「将来の仕事はお医者さんもいいかも」などの感想が聞かれました。
ショーは「がん発生装置」を使って、がん検診の受診率が低い広島を恐怖に陥れようとするメガスパイダーやゴッキー男爵の企みを、メープルカイザーが阻止するストーリー。佐伯医師が捕らえられる演出で盛り上げ、定期健康診断だけでなく、がん検診を受けることが早期発見・治療に大事と呼びかけました。
フェスタは医療法人社団明樟会の主催、広島県、広島市などの後援で昨年に続き開かれました。がん診療医のトークライブのほか、小児がん患者を支援するレモネードスタンドや、がんのイラストが描かれたボードにボールを投げるブースなどが人気を集めました。

VRしんさつ室を楽しむ子ども

メープルカイザーのショー

笑顔が広がったレモネードスタンド

がん診療医のトークライブ