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全国の小児がん患者、家族と絆 広島大学病院で「啓発キャンペーン」メインイベント

 9月の「世界小児がん啓発キャンペーン:Gold September」に連動し、全国でライトアップなどを展開している認定NPO法人 日本小児がん研究グループ(JCCG)のメインイベントが23日、広島大学病院診療棟で開催されました。小児がん医療や全国での活動紹介やヒーローショー、楽器アンサンブルの演奏、親子による大道芸などが披露され、小児がんと闘う子どもたちやご家族に驚きと癒しを届け、絆をつむぎました。収録した動画はインターネットで配信されます。

 JCCG企画広報委員長で国立成育医療研究センターの松本公一・小児がんセンター長と広島大学病院小児科の下村麻衣子助教が司会を務め、国内でのキャンペーンが始まった2021年当時には15カ所しかなかった参加が、2026年には232カ所に増えたことを報告。収益を小児がんの子どもたちの支援に充てるレモネードスタンドや、男子プロバスケットボールリーグBリーグ、大リーガーの村上宗隆選手などスポーツ界にも支援の輪が広がっていることに感謝を述べました。

 また小児科の唐川修平講師は、医療の進歩により小児がん患者の8割が治癒し、学校や社会への復帰する際の支援が大切になっていると強調。子どもたちにがん治療への理解を進めてもらうため、小児外科の佐伯勇医師が開発したソフト「はたらく細胞VR」も紹介しました。

 続いて、キャンペーン当初から協賛していただき、広島大学病院の小児がんの子どもたちやご家族に支援を続けていただいている村上農園(広島市佐伯区)のキャラクター「とうみょん」が、胸にゴールドリボンをつけて登場し、ダンスを披露してくれました。村上清貴社長(広島大学出身)は、生産している発芽野菜が健康づくりにつながると強調し、「会社も逆境に遭いましたが、それをチャンスに変えました。病気の克服へ最大限の協力をしていきたい」と語りかけました。

村上社長(中央)ととうみょん(右)

村上社長(中央)ととうみょん(右)

 子どもたちの歓声に迎えられたのは広島県のご当地ヒーロー「安芸戦士メープルカイザー」です。ショーは、広島大学病院に潜入したゴッキー男爵が、医師や看護師の邪魔をし征服しようとする企みを、メープルカイザーが阻止するストーリー。子どもたちの「がんばれー」という声援を受け、メープルカイザーがゴールドに光る剣でゴッキー男爵の「悪い心」を断ち切ると、歓声が上がりました。

「悪い心」を断つメープルカイザー(左)

「悪い心」を断つメープルカイザー(左)

 音楽演奏は広島大学の学生たちでつくる霞管弦楽団のメンバーです。バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽三重奏はしっとりと、トランペット、ホルンなど金管5重奏ははつらつと、ジブリの名曲のメドレーを披露してくださいました。

 続いて、7年前に広島大学病院で骨髄移植を受けた静岡県の中学1年八木新歩(あらた)さんと、父親の会社員隼世(はやせ)さんとのコンビ「NEW STEP」の大道芸です。二人は地元でチャリティー公演を行い、小児科には2020年から毎年、寄付を続けてくださっています。

 白やピンク、黒などの細長い風船を組み合わせてミニーマウスを作るバルーンアートや10連のけん玉、布を掌で揺らしてつくる折り鶴などのパフォーマンスを披露。新歩さんが長いカップを回しながら13個のダイスを積み上げると、驚きの声が上がりました。隼世さんは「生きているのが奇跡という状態で輸血は30回を越えました。私たちがお返しする番だと思っています」と新歩さんの闘病を振り返りました。

大道芸を披露する新歩さん(左)と隼世さん

大道芸を披露する新歩さん(左)と隼世さん

 エンディングでは、約100人の参加者たちが、「ひとりじゃないよ みんながついているよ」「みんなが笑顔になりますように」などのメッセージやイラストを描いた風船型のランタンを手にセレモニー。小児科の岡田賢教授は「みんながサポーターです。みんなで病気と闘っていきましょう」と訴えました。会場全員で「また会いましょう」と手を振って、終了しました。

挨拶をする左から、小児科の岡田教授、村上社長、下村助教、松本委員長、唐川講師

挨拶をする左から、小児科の岡田教授、村上社長、下村助教、松本委員長、唐川講師


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